美浜の津波避難用「松原高台」が完成

 美浜町吉原、美浜松原郵便局東の旧松林で進められてきた松原地区高台津波避難場所整備が20日、完成した。盛り土で一時避難場所の高台を建設。標高15・5㍍の頂上部分には2000人の住民が逃げ込めるほか、トイレ、かまどとして使用できるベンチや防災資機材、生活必需品、非常食などを保管する倉庫も備えている。これで津波の避難困難地域が解消され、町では23日午前9時半から現地に仁坂吉伸知事らを招いて竣工式を行う。
 6年前の東日本大震災発生後、国と県が相次いで南海トラフ巨大地震等の津波浸水想定を公表。美浜町は沖合30㍍の地点で最大17㍍の津波が16分で到達するとの予測で、松原地区はほぼ全体が浸水エリアとされた。県は3年前、南海トラフ巨大地震の津波避難困難地区として吉原、浜ノ瀬、田井地区を避難ビルなどへの緊急避難を考慮しても逃げ切れない「避難困難地域」に指定。町担当課によると、同地域には約2000人もの住民がおり、大地震発生時の避難困難地域解消へ大規模な高台整備に着手した。
 高台は国有地約1万3000平方㍍を無償で借り受け、同地の最大津波高を11・37㍍として設計された頂上部分は30×80㍍、2400平方㍍の長方形で整備。マンホールトイレ20個、コンテナハウス3個、倉庫6個のほか、かまどベンチ10脚、時計台、貯水槽(トイレ用)、緊急車両用駐車場も備えている。登り口は美浜松原郵便局付近に2カ所、大川橋西詰め付近、西川沿い各1カ所に取り付けられた。
 昨年夏前から始まった工事は、盛り土としての施工に支障を来すため搬入土砂を日高港しゅんせつ土から白浜町の県道路工事残土に変更するなどがあったが、12月28日の工期より早く完成した。総事業費は約2億4700万円。盛り土などの施工は㈱淺川組(和歌山市)、設計は玉野総合コンサルタント㈱和歌山営業所(同)。町では「国内有数の大規模な高台」としている。
 竣工式には仁坂知事や町内自主防災会の会長、町議、工事関係者ら約40人が出席。くす玉割り、松洋中学校吹奏楽部の演奏などで待望の工事完成を祝う。

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