美浜の中学生がカナダ移民の歴史学ぶ

 美浜町の松洋中学校体育館で24日、「アメリカ村の語り部ジュニアを養成するための講演会」が開かれ、全校生徒171人がカナダ移民について勉強した。
 講師は和歌山市民図書館移民資料室の中谷智樹さんが務め、映写機を使って「カナダ移民130年~昔、今、そして未来へ」をテーマに話した。中谷さんは「移民」の言葉の意味、動機などを述べたうえで、「日本人の移民が外国で体験し、苦労し、同化してきた過程を学ぶことで、いま、日本に来ている外国人を理解する心の基盤ができる。これを知る、知らないでは国際理解に大きな差が出る。移民を勉強することは外国人を理解することにつながる」と移民学習の意義を強調。古くからカナダ移民のまちとして知られ、「アメリカ村」と呼ばれるようになった三尾地区については、1888年に工野儀兵衛の渡航から始まる歴史を分かりやすく紹介し、「1934年のカナダから三尾への送金者は907人、送金額は15万2774円(当時の1円=約3000円で、現在の貨幣価値換算4億5832万2000円)にも上る。このお金があったので、就学率は100%だった」と説明した。戦時下には強制労働や財産没収などで移民が厳しい環境に置かれたことにも触れ、最後に「三尾の歴史をこれからも伝えていってほしい」と訴えた。
 美浜町の地方創生事業の一つで三尾地区の活性化に取り組んでいる日の岬・アメリカ村再生協議会が講演を主催。協議会では英語で観光ガイドができる中学生と高校生(語り部ジュニア)の育成も事業に盛り込んでおり、機運を高めるキックオフ・イベントとして松洋中での講演を企画した。講演終了後には協議会から来年4月に育成教室をスタートさせることや、語り部ジュニアへの参加呼びかけもあった。
 

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