紀州鉄道のキハ603が商店街のシンボルに

 御坊市本町商店街振興組合(坂井和夫代表理事)が、紀州鉄道の人気車両だった「キハ603」を本町3丁目に移動し、シンボルとして活用する構想が実現することになった。車内の半分は2店舗の飲食テナントとして、丼店とたこ焼き店が出店することになり、残りは地域コミュニティースペースとして交流の場に生まれ変わる。9月から改修等に取りかかり、12月中にもオープンする計画で、地域住民や鉄道ファンの人気を呼びそうだ。
 鉄道ファンから絶大な人気を誇っていたキハ603は2012年に現役を引退。廃棄される予定だったが、同組合が「人気車両でもったいない。有効活用したい」と、昨年3月ごろから商店街に移動してにぎわいを創出する事業を計画していた。今回、近畿経済産業局に申請していた「地域・まちなか商業活性化支援事業費補助金」の交付が今月22日、正式に決まり、事業が実現することになった。
 移転する場所は、現在保管されている紀州鉄道紀伊御坊駅から東約80㍍のガソリンスタンド跡地で、約200平方㍍の広さがある。ここに枕木とレールを敷き、キハ603を展示。車内は車両のちょうど半分を飲食テナント、半分は地域住民が自由に集えるコミュニティースペースに活用する。テナントには応募のあった丼物を扱う店とたこ焼き店の出店が決定。両店ともテイクアウトを中心にしたメニューを提供する。
 コミュニティースペースは「キハ603文庫(仮称)」として絵本などを置き、小さい子どもたちも気軽に入れるよう工夫。フォトコンテストの作品展示、クリスマスのイルミネーション、朝市などのイベントも企画する。9月からまずは車両の改修、同じデザインで車体の色直しなどを進めてから移動させる計画。車両入り口は地面から高くなるため、階段やスロープを設置し、駐車場も5、6台分確保する。12月のオープンのときはセレモニーも考えている。
 坂井代表理事は「ようやくここまできた。キハを商店街のシンボルにして、活性化につながるようにさまざまな取り組みを検討していきたい」と話している。
 総事業費は1829万2466円で、うち同補助金は1201万2169円、市からも295万円の助成を受ける。

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