夏の高校野球和歌山大会 紀央館が大健闘の準優勝

 夏の甲子園初出場を狙った紀央館。2年ぶり22回目の優勝を目指す智弁和歌山に1点差で競り負けたが、センバツ出場3回(いずれも旧御坊商工時代=昭和36・56・61年)の古豪復活を印象付ける大健闘の準優勝となった。ノーシードで挑んだ今大会は5年連続で初戦を突破し、前評判を覆して伝統校や強豪校を次々と撃破。準決勝までの4試合では延長10回サヨナラを含めて1点差勝ちが3度と粘り強い戦いぶりが光り、閉会式では銀メダルをかけられたナインに大きな拍手が送られた。
 智弁和歌山先発は左腕の黒原。紀央館は初回、3者凡退に終わった。2回は打線が奮起。無死から中村、德永の連打、石方のバントで二、三塁とすると、山村の右犠飛で1点返し、さらに2死三塁から小竹の左前適時打で試合を振り出しに戻した。3回には1死から垣内が四球を選ぶも期待の中野が三振、中村が左飛。4回は1死から石方が右前打したものの捕手からのけん制死があり、5回の攻撃では三塁と中堅手の好プレーで出塁できずに勝ち越せなかった。
 紀央館先発は準決勝まで4試合連続完投の石方。初回1死二塁から林に右越え2点本塁打を浴びたが、2回は2死満塁で林を二ゴロに仕留めた。3回には先頭打者に二塁打されたが、遊ゴロと中飛併殺で無失点。4回は簡単に3者凡退、5回は2死から連続四球も冨田を三振に切ってとって踏ん張った。
 紀央館は6回1死から中野、中村の連打で一、二塁と攻め、德永の右前へ落ちようかという当たりの右飛で飛び出した中野が二塁へ戻れず、併殺で惜しい好機を逃した。
 6回裏、紀央館は今大会初登板の田染をマウンドへ送った。田染は登板直後、2死から連続四球で一、二塁とされるも三振で得点を与えなかった。終盤へ入った7回、左前打と盗塁で1死二塁とされ、4番に左前適時打を許してついに均衡を破られた。
 反撃したい紀央館は8回、大森が二ゴロ、湯川が一ゴロ、垣内が三振。その裏、田染が追加点を与えずに1点を追いかけるまま迎えた9回は先頭の中野が遊ゴロ。中村が中前打したあと、德永が代わった大﨑から三遊間を破り、石方が右前打で満塁。続く山村の痛烈な当たりは野手の正面をつく不運な遊直となり、飛び出した三走が帰塁できず悔しい幕切れとなった。
 紀央館は相手6本を上回る9安打。智弁和歌山を追い詰めたが、一歩及ばなかった。

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