クヌッセン機関長殉難60周年 10月10日に式典

 海の勇者として知られるヨハネス・クヌッセン機関長の殉難60周年記念式典が、10月10日午後1時半から美浜町三尾、日の岬パーク内にある機関長の胸像前で行われることが決まった。ことし2月の没後60年の命日に合わせた慰霊献花の集いに続き、機関長の祖国・デンマーク王国から駐日大使らを招き、あらためて遺徳をしのぶ機会とするとともに海の勇者が取り持つ両国友好関係の発展を誓い合う。
 クヌッセン機関長は昭和32年2月10日、日ノ御埼沖で火災を起こした日本の木材運搬船を発見。悪天候のなか救助に当たり、海に落ちた船長を助けるため飛び込んだところ、荒波にのまれて亡くなった。機関長が亡くなって3日後の13日、美浜、日高両町や関係機関で遺徳顕彰会が発足し、毎年、命日に合わせて慰霊献花の集いを開催。機関長の遺体と救命艇が発見された日高町の田杭区では供養塔が建てられ、いまも区民が交代で「クヌッセン花当番」を務めて定期的に献花するなどの慰霊、顕彰活動が続けられている。ことしの慰霊献花の集いにはデンマークからメテ・ボク文化大臣、フレディ・スヴェイネ駐日大使、機関長の貨物船が所属していた海運会社「マースクライン社」のヨーゲン・ハーリング北東アジア長らが出席し、地域住民らと交流も深めた。
 殉難60周年記念式典へ向けて23日、美浜町役場で県、御坊・美浜・日高の3市町、美浜・日高両商工会と、日高広域観光振興協議会、御坊・御坊南・御坊東ロータリークラブ、御坊・御坊中央ライオンズクラブなどの関係機関で組織される記念事業実行委員会の第1回会議が開かれた。実行委のメンバーは19人で、委員長に美浜町の森下誠史町長、副委員長に御坊市の柏木征夫市長と日高町の松本秀司町長を選出。式典の内容として、日本、デンマーク両国国旗掲揚、黙祷、実行委員長追悼の辞、献花、風船飛ばし、記念撮影などを決めた。出席者は駐日デンマーク大使をはじめ、デンマークのマースクライン社、地元の国会議員、県議会議員、区長、関係機関代表ら約60人を予定。式典主催者の森下町長は「あらためて機関長の人間愛、国際愛あふれる行動を振り返り、後世に伝えていくための機会になれば」と話している。
 機関長殉難60周年に際しては実行委の事業とは別に、森下、松本両町長、県副知事らが7月上旬に機関長の生まれ故郷、フレデリクスハウン市を訪ね、友好親善の発展へ同市と覚書を交わすことも計画されている。

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