米国在住の太田さんが御坊の母校を訪問

 御坊市野口出身でアメリカ・カリフォルニア在住の太田保さん(79)が22日、母校の野口小学校(宇和正徳校長)を訪問し、児童111人を前に講話した。河南中を卒業して2年後の昭和31年、17歳でアメリカに渡り、自動車関連の修理工場を開業して成功を収めるまでの苦労話を披露。未来を担う子どもたちに「自分に厳しく、人に優しく」のメッセージを送った。
 アメリカに渡った太田さんは3年間トラクターの修理の修行を積んだあと、自動車のオートマチックトランスミッションの修理工場で16年間働いた。昭和50年には独立し、トランスミッションの修理を専門に行う工場を開業。自分の名前とかけて「オータマチックトランスミッション」の屋号で繁盛し、いまは長男が跡を継いでいる。太田さんは渡米で故郷を離れるとき、日高川河原の船の渡し場(当時は28年7・18水害で橋が流されていた)へ当時の野口小学校の児童たちが2月の寒い時期にもかかわらず見送りに来てくれたことにいまでも感謝の気持ちを持っており、恩返しの気持ちを込めて今回、児童に講話することにした。
 児童と駆けつけた同級生や地域住民の前で、「困難もあったが、『自分に厳しく、人に優しく』を仕事にも取り入れ、お客様に徹底したサービスを心がけたことで繁盛させることができた。皆さんも自分に厳しく、人に優しく、いじめなんかしなければ会社の社長にもなれるし、商売しても必ず成功します」と自身の体験から教訓を伝授。混沌とする世界情勢にも触れ「戦争をなくすには高い教育が大事です。みんなも頑張って勉強し、2カ国語以上の言葉をしゃべれるよう努力してください」と勉強の大事さも訴えた。最後に「『蔵の財より身の財すぐれたり、身の財より心の財第一なり』といいます。蔵にお金がたくさんあっても健康でなければ人生面白くありません。心がきれいであればその二つもついてきます」と心を磨くことの大切さを訴え、「故郷とは友達のつながりです。皆さんも友達を大事にしてください」と呼びかけた。
 太田さんは児童のために有効に活用してもらおうと100万円の寄付も行った。

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