日高看護専門学校 1期生40人が卒業

 御坊市の日高看護専門学校(校長=森脇宏国保日高総合病院名誉院長)で1日、初の卒業式が行われ、第1期生40人が卒業した。教える側も学ぶ側も初めてづくしの3年間、子育て真っ最中の主婦の学生も互いに支え合い、1人の中途退学もなく全員がそろって卒業。「患者の心に寄り添う看護師に」との初心をかみしめ、笑顔と涙で胸いっぱいの巣立ちとなった。
 卒業生40人は男性12人、女性28人で、高校新卒者だけでなく社会人経験者や主婦もおり、3年間の勉強と実習を終え、全員がそろってこの日を迎えた。進路は地元日高地方の医療機関が31人(うち男性8人)、日高地方以外の県内の医療機関が4人(2人)、県外の医療機関が4人(2人)、県外大学への進学(保健師志望)が1人。森脇校長は40人に1人ずつ卒業証書、学業成績優秀で模範となった梶原由貴さんと鎰谷(かぎたに)明子さんに学校長賞を授与し、「看護師は、温かい思いやりがにじむ言葉と行動が患者の心と体を癒やします。これからは本校卒業生としての誇りと自信、高い使命感と倫理観を持って新しい道を進んでください」とはなむけの言葉を贈った。
 学校を運営する御坊市外5ヶ町病院経営事務組合管理者の柏木征夫市長の励ましの言葉、中村裕一県議ら来賓の祝辞に続き、社会人経験のある上本雅人さん(2年)が先輩たちに敬意と感謝を込めて送辞。卒業生答辞の雑賀ゆりさんは実習で末期がんの患者の担当となり、看護師として未熟だった自分に対し、最後の日に患者が泣きながらお礼をいってくれたことなどを涙ながらに振り返り、「あの実習の経験により、看護師になるんだという気持ちが固まりました。患者さんの人生の一部にかかわれる仕事のやりがいを忘れず、壁にぶつかったときはこの3年間の学びを思い出し、自分が選んだ道を進んでいきます」と決意を述べた。
主婦﨑山さんも笑顔で卒業
 卒業生の1人、﨑山真樹子さん(40)=日高町=は現在、小学6年生と5年生の母。看護師になりたい気持ちは若いころからあり、学校(養護講師)や民間企業で働き、結婚して子どもができてから10年ほどは専業主婦だったが、2人の子を出産する際、お世話になった助産師との出会いによって、看護師になることを決意した。
 子育てをしながらの3年間は「久しぶりの勉強は大変でしたが、仲間と家族に支えられました」と振り返り、「患者さんの気持ちに寄り添える看護師になりたいです」。国家試験に合格すれば、地元の病院で看護師として勤務することになっているという。

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