美浜で福島の吉田さんが防災講演

 美浜町の防災講演会が25日、地域福祉センターで開かれ、消防団員、役場職員、自主防災会役員、地域住民ら約100人が福島県いわき市消防団第2支団第1分団副分団長の吉田一弥さん(58)の講演「東日本大震災時の消防団活動について」を聴いた。
 吉田さんは倒壊家屋、がれきの山、押し寄せる津波など大震災当時の生々しい写真をスクリーンに映しながら講演。「防波堤を越えてくる波がすごい勢いで向かってくる。いまだに思い出される」と6年前の恐怖を振り返り、地震後は町中への避難勧告、通りかかる車の高台への誘導、水の確保などの活動に従事したことを紹介。特に水の確保については「消防団の大きな活動となった。水が出ている地域に行き、ポリタンクで水を運んだ」と述べ、「公的支援は2日間ない。3日目くらいに食品、毛布などが届くようになり、3日分の水、食料の備蓄が課題だと感じた」と指摘した。「電気がないと避難所が避難所にならない」と発電機の整備も訴え、携帯電話が使えず他の地域とのスムーズな連携ができなかった経験からトランシーバーや車両無線など複数の通信手段の必要性を強調。終盤には津波の際、船に飛び乗って命の危険にさらされた人を教訓に「皆さんが元気で活動できるからこそ、災害を小さくできる。身の安全を第一に活動してほしい」と呼びかけた。
 原発事故の影響、震度6の余震についても語り、参加者は熱心に聴き入っていた。

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