節目のしきたりに気分一新

 正月の楽しみの一つといえば元旦から届く年賀状。いまは会うことができなくなった友人からの便りなどを見ると昔の思い出が蘇ってくるし、はがきに一言でもメッセージがあれば一層心が温まる。しかしその年賀はがきが年々減少しているという。平成15年のピーク時には44億6000万枚の製造枚数だったが、昨年は28億5000万枚と4割近く減少した。背景にはメールの普及などがあるという。
 年賀状だけでなく、正月自体の過ごし方も昔とは随分と変化した。最近は子どもたちがたこ揚げで遊んでいる光景もあまり見なくなったし、親戚が集まってにぎやかに食事するという家庭も減ったのではなかろうか。しめ縄や門松を飾ることも珍しくなり、もちをついたりおせち料理をつくったりすることも少なくなっているように思う。今月7日は人日(じんじつ)の節句だったが、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラなどを入れた七草粥を食べたという読者も結構少ないのではないだろうか。現代ではそうした行事が簡素化されてきているため、「新年を迎えた」という実感は昔ほど感じなくなったのかもしれない。
 おせち料理、七草粥などは節目に行われる伝統的なしきたり。これらを行ったからといって目に見える実質的な効果はないに等しいが、過去を振り返ったり未来を見据えたりするきっかけになる。いままでを反省したり、気分を入れ替えて物事を新しく取り組んだりする機会にはなる。
 ことしも年明けから2週間が経過したが、旧正月は今月の28日。気分を一新する節目として、何か新しいことに挑戦してみる年にしてみてはどうか。   (雄)

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