夢をあきらめない情熱

 田辺市を拠点とするプロ野球独立リーグ球団「和歌山ファイティングバーズ(FB)」が発足、来年4月に開幕する関西リーグ「ベースボールファーストリーグ」で他球団との対戦が始まる。先日入団選手が決まり、同市鮎川の事務所で契約式が行われた。
 入団した選手たちはワンランク上のNPB(日本野球機構)でプレーするという夢を持った若者ばかり。全国各地の有名高校で活躍した選手らが集まり、中には台湾出身の選手もみられた。もちろん入団テストを合格したつわものぞろいだ。そんな中には南部高校軟式野球部で活躍した古岡尚幸選手(20)の姿もみられた。高校を卒業して2年間は野球をやめていたそうだが、「もう一度、自分の限界に挑戦したくなって入団テストに挑戦した。目標はもちろんNPB選手」と目を輝かせた。
 11月に大阪で開催された第42回社会人野球日本選手権で初優勝したヤマハ(静岡県)の九谷青孝投手(27)=みなべ町東本庄出身=も南部高校軟式野球部出身だ。東京農業大学に進学し、軟式から硬式に転向した。現在はチームの抑えの投手を任されている主力選手。副主将を務め、チームもまとめている。
 プロ野球では広島カープで投手とした活躍した大野豊さんらも軟式出身だったが、軟式から硬式に変えて一流となる世界でプレーするのは異色だという。九谷選手も軟式というハンデに臆することなく夢をかなえるという強い情熱があったからこそいまがあるのだろう。
 年齢を重ねると、「もう年だからムリ」と思ってしまいがちだが、いつまでも情熱を失わないことが大切だ。「来年こそは途中であきらめた目標にもう一度チャレンジしてみよう」と、残り少なくなった年の瀬に思う。  (雄)

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