粘り強くササユリ復活を!

 日高町原谷地内熊野古道沿いでササユリ復活プロジェクトを進めているささゆり愛好会(杉村邦雄代表世話人)は、ことしの球根植栽を見送ることにした。
 原谷では約30年前にササユリの群生地があったが、イノシシやシカの食害で絶滅。同愛好会では再びササユリが楽しめる熊野古道を復活させようと、昨年11、12月に地元児童やボランティアの力を借りて球根800個を植栽。獣害対策として球根の上にかぶせるようにワイヤーメッシュも設置するなどし、ことし6月にササユリの花が楽しめると期待されていた。
 ところが、イノシシが球根を掘り起こす被害はなかったが、その後、順調に成長してきた茎と花がシカに食べられ、壊滅的な被害。ワイヤーメッシュがあってもシカは関係なしに侵入するようで、効果がなかった。
 もともとササユリ復活計画は5カ年程度で進めていく予定で、いきなりうまくいかなくても仕方がない話。ことしの球根植栽の見送りは、杉村代表の体調不良も重なっての話だが、ある意味、よい充電期間になるのではないだろうか。というのは、獣害対策の研究が、十分にできるからである。きちんとした対策もないまま、球根を植栽しても、昨年と同じ結果を繰り返すだけ。それなら、ここはじっくり腰を据えて、専門家から意見を聞いたり、先進地の視察なども行ったりしながら、獣害対策を勉強すべきである。
 幸いにも、杉村代表の体調も改善しているようで、筆者もひと安心。あまり無理はなさらない方がいいと思うが、今後も粘り強くササユリの復活に向けて関係者とともに頑張っていただければと願っている。  (吉)

関連記事

フォトニュース

  1. お巡りさんになりませんか

写真集

日高地方などのイベント情報

  1. フェスタ・ルーチェサテライト

    7月 28 @ 7:30 PM

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る