日高病院 5年ぶりに6階病棟再開

 御坊市の国保日高総合病院は、看護師不足により平成24年から休床していた6階病棟を、26日から5年ぶりに再開する。改装工事が完了し、現在3階で行っている地域包括ケア病棟を6階に移動。空いた3階は年明けから改装工事を行い、夏には30床の「回復期リハ病棟」を新設する計画。日高看護専門学校の1期生が来春卒業し、看護師確保にめどが立ったことで、全階フル稼働を実現する。
 日高病院では全階で300床を稼働していたが、深刻化する看護師不足の影響で24年1月に6階56床の休床を余儀なくされた。以来、「再開」を合言葉に看護師の確保等に力を入れてきた中、3年前に日高看護学校が開校したことで見通しが明るくなった。来年3月には1期生が卒業となり、すでに日高病院勤務を希望している生徒が複数いることから、来年夏の新病棟開設が可能になった。
 6階に移動する地域包括ケア病棟は、入院患者が退院して在宅医療へ移行する前の段階と位置付けられている。6階はこれまで56床だったが、52床に改装。個室4、2人部屋3、5人部屋1、6人部屋6、風呂やトイレを完備した特別室も1室あり、全室とも木質調の床や家具を使っており温かみのある仕上がり。洗面台も自動で水が出るようにしており、患者に配慮している。今後は、引っ越し後に空きとなる3階の改装工事に取り掛かり、4月中には完成させる計画。看護師の確保と併せてリハビリ等の専門職も増やしており、8月ごろには回復期リハ病棟30床として新たに生まれ変わる。
 今回の再開は、単に以前の体制を再現しただけでなく、国の地域医療ビジョンの意向に沿った。地域医療ビジョンでは、迅速な治療が必要な「高度急性期病床」と「急性期病床」を減らし、リハビリや退院へ向けた準備となる地域包括ケアなどの「回復期病床」を増やすよう求めていることから、日高病院も「回復期病床」での病棟再開にした。平成26年時点で同病院は、許可病床数300床のすべてが急性期病床だったが、昨年6月に地域包括ケア52床を開設しており、来年夏の回復期リハ病床がオープンすれば回復期が合計82床になる。休床していたうちの27床を国に返還することにしており、急性期は183床、高度急性期8床と2年前に比べて大幅な「急性期病床減少」を実現する。小川周司事務長は「新しくなった6階は入院環境が非常によくなる。来年夏には回復期リハもスタートし、稼働病床が増えることで患者の利便性が向上し、病院としては増収につながると期待しています」と話している。

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