御坊の小学校で梅のお話説明会

 県と県教育委員会、県漬物組合連合会はことしも今月3日から子どもたちに和歌山の特産「梅干し」への関心を高めてもらうためのキャンペーンを展開しており、12日には御坊市の野口小学校(宇和正徳校長)で「梅と梅干しのお話」説明会が開かれた。田辺市の梅干し製造・販売企業2社の社員が講師となり、梅の生産・加工工程、健康効果などを説明。収穫量・出荷量とも日本一の和歌山の梅について知識を深めた。
 県内すべての小学校と特別支援学校の児童を対象とし、行政と教育、漬物業界の3者が連携して取り組む「梅干しで元気 キャンペーン」。12年目のことしは262校の児童と職員に計約6万7000個の梅干しと学習資料を配布し、今月3日から18日にかけて県内7つの小学校で梅と梅干しのお話説明会が開かれる。
 野口小学校の説明会は4~6年生54人が参加し、㈱濱田=田辺市上芳養=の専務取締役濱田朝康さん(38)と、㈱紅梅園=田辺市新庄町=の専務櫨原一浩さん(34)が講師となり、濱田さんは「しょっぱい梅干しができるまで」と題して、梅の生産から収穫、加工までの流れを説明。和歌山県の梅は収穫量が全国の約6割、出荷量は約7割を占め、50年前、みなべ町で生まれた「南高(なんこう)」という品種が圧倒的な人気を誇り、疲労回復や血液をサラサラにする成分、殺菌・整腸機能、血糖値を下げる効果もあることなどを紹介した。
 櫨原さんは農家が作った梅の実を仕入れたあと、はちみつやかつお、シソなどさまざまな味付けの商品ができるまでの2次加工の工程を説明。「出来上がった梅干しをパック詰めする際、南高梅は皮が薄くてつぶれやすいため、紅梅園では機械ではなく手作業で一個一個をパック詰めしています」などと品質管理の苦労のほか、従業員の髪の毛や異物が混入しないよう、作業現場の衛生管理に細心の注意を払っていることも強調した。
 説明会のあと、児童会長の川口颯希さんが「梅は和歌山県の大事な産物であることがよく分かりました。梅は健康にいいし、私も大好きです。これからもしっかり食べていきたいと思います。きょうはありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
 代表して梅干しを受け取った平井翼紗さん(6年)は「梅干しはたまに家で食べます。いままではとくに何も考えずに食べてたけど、梅を作り、おいしい梅干しになるまでにいろんな苦労があることを知り、これからは感謝の気持ちを持って食べたいです」と話していた。

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