コンバイン下敷き男性救出で3人に感謝状

 9月17日、御坊市明神川地内の田んぼでコンバインの下敷きになった男性を助け出して人命救助に協力したとして、御坊市消防本部の玉置憲一消防長は30日、同市内に住む40~50代の男女3人に感謝状を贈った。現場は消防署から約8㌔、10分近くかかり、下敷き男性の命に危険が及ぶ可能性があったが、3人は的確な判断と迅速な行動で通報、救出を実行。男性の命を守った。
 感謝状を受けたのは現場近くに実家がある主婦の湯川美穂子さん(45)、明神川に住む農業の寺井弘さん(50)と会社員の小池清さん(57)。消防によると、9月17日午後4時10分ごろ、田んぼから道路に上がろうとコンバインを運転していた70代の男性が、昇降路から約2㍍下の田んぼにコンバインもろとも転落し、頭から胸にかけて押しつぶされた状態になった。
 ちょうど実家に寄った湯川さんが大きな音で事故に気づいて119番通報。転落を目撃した寺井さんが同区所有の油圧ショベル(ユンボ)を動かし、ユンボのハサミでコンバインのキャタピラを挟んで持ち上げている間に、騒ぎで駆けつけた小池さんらが男性の足を持って引き出した。
 市の救助隊が到着したとき男性は救出されており、救急隊が急行途中にドクターヘリを要請。スムーズに引き継ぐことができ、男性は和歌山市内の病院に搬送され、重傷を負っていたが命に別条はなかった。コンバインの重さは1㌧ほどとみられており、3人の活動がなければ命を落とす可能性もあったという。
 市消防本部での表彰式では玉置消防長が一人一人に感謝状を贈呈。「迅速で連係のとれた活動、協力のおかげで大事に至らず、本当にありがとうございました。けがをした方も順調に回復されていると聞いています。普通なかなか行動できないもの。日ごろからの高い意識のたまもの」とたたえ、3人は「必死の思いでした。消防隊が来るまで本当に長く感じました」と振り返り、「当たり前のことをしただけです。男性の命に別条がなくよかったと思います」と話していた。

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