二次災害から身を守ろう

 災害はいつ起こるか分からない、まさに痛感させられた。多くの犠牲者を出した熊本地震。東海、東南海、南海の海溝型地震、または東京を中心とした首都直下型地震はいつ起きてもおかしくないと思っていたが、九州地方でこれほど大きな地震が起こるとは、筆者の浅い知識では想像できなかった。東日本大震災を経験した日本では想定外はもはや通用しないと思っていたが、今回もやはり想定外であろう。1回目の震度7の地震が前震で、2日後の揺れが本震だなど、だれが予想できただろうか。まず、前震などという言葉も初めて聞いた。震度7の揺れが2度も続くなど想像すらできない。自然の脅威はいつも、人の想像を上回る。
 避難所不足、車での避難生活によるエコノミークラス症候群など新たな課題も突きつけられた。南海トラフの巨大地震が懸念される当地方では、津波から逃げ切るための備えは共通認識だが、津波ばかりを想定していてはいけないのではないかと、熊本地震であらためて思う。5年前の紀伊半島水害がいい例で、ゲリラ豪雨など想定外の自然災害に対応できる力を養っておかなければならない。
 災害への備えとは、まず助かることが大前提。その上で、厳しい避難生活を乗り超える知識とすべを身につけなければならない。せっかく逃げ切っても、二次災害で命を落とすことのないようにしなければ。熊本地震が投げかけた教訓の一つであろう。東日本大震災では揺れによる家屋倒壊で亡くなったケースは少ない。だから南海地震も津波から逃げ切ることだけを考えておけばいいでは駄目。身の回りで起こる可能性のある危機、一人一人が想像する力を養いたい。(片)

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