みなべで世界農業遺産認定記念フォーラム

 昨年12月に「みなべ・田辺の梅システム」が世界農業遺産に登録されたことを受け、25日にみなべ町の紀州南部ロイヤルホテルで認定記念フォーラムが開かれた。パネルディスカションでは地元の梅加工業者、日本で観光関係の仕事に関わっている外国人ら4人のパネリストが参加。活性化に対する今後の課題などについて意見を交わし、「地域が1つになって取り組んむことが大切」などというさまざまな意見が上がった。
 約450人が来場。テーマは「世界農業遺産を活用した地域振興」。モデレーターは㈱ジャパンインバウンドソリューションズ代表取締役の中村好明さんで、パネリストは梅にちなんだイベントを各地で開催している「Bamboo Cut」の竹内順平さんと切替瑶太さん、渡口農園(みなべ町筋)の渡口丈二代表、田辺市熊野ツーリズムビューロープロモーション事業部長(国際観光推進員)のブラッド・トウルさん(カナダ人)。「世界に発信する現状の課題は何か」という設問に対し、渡口さんは「各種団体らがいろいとと活動しているが、一緒の方向を向いて1つになって取り組んでもいいのではないか。行政任せではいけない」、ブラッドさんは「熊野古道の呼び方も最初はバラバラだった。その言葉をそのまま翻訳すると、ブランドが生かせない場合もある。世界に向けて発信する場合には梅、梅酒、梅干しなどを統一した呼び名を設定しなければならない」、竹内さんは「世界から宝物と認められ、真実のストーリーができた。これからは何をすべきかが大切だ」との考えを述べた。今後の地域振興の戦略についての質問ではブラッドさんが「外国人には英語を中心として梅システムを説明する必要がある。理解してもらわないと相手の心に響かない」、渡口さんは「梅の持っている物語を打ち出し、外国人だけでなく、日本人にもアピールすることが大事」、切替さんは「『梅干しを見たら唾が出る』というのは、いまの若者にとって当たり前でないかもしれない。若者をターゲットに力を入れるべきではないか」と提言した。中村さんも「夫婦2人で8万6000円という高額の宿泊施設が訪日外国人に人気となっている。付加価値を付け、新しいマーケットで販売することが大切」と述べた。

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