小規模校の持つ良さ

 3月になると日高地方の各小中高校などで、卒業式が行われる。現在各校で卒業生との最後の交流会などが行われており、日高川町の早蘇中学校でも、3年生をおくる会が行われた。全校生徒22人の少人数学校で、1、2年生17人が5人の3年生を送る。内容はいす取りゲームを行った後、1、2年生が3班に分かれてVTRや寸劇を披露。VTRでは5人の1人1人の〝ツッコミどころ〟を面白く紹介したり、寸劇ではそれぞれのエピソードを楽しく演じ、3年生5人は大笑い。感謝の気持ちを伝える場面もあり、3年生たちの目頭が熱くなる様子が見られた。すべての生徒の性格や特徴を全員が認識している少人数校だからこそできる取り組みだろう。
 印象的だったのは22人の仲が良かったこと。同学年同士だけでなく、上級生、下級生が家族のように1つになって行事に取り組む。上級生は下級生を思いやりまた手本となるよう心がけ、下級生は上級生を見習い、尊敬している。そんな様子が、VTRなどから感じられた。また出し物では、それぞれが何らかの役割を担っている。少人数だからこそ1人1人の役割が大きい。同様のことは過去に取材した美浜の三尾小、印南の真妻、上洞小などの少人数校でも感じた。
 日高川町では先日定めた教育大綱に小規模校教育の充実を織り込んだ。クラブ活動が限定されるなどデメリットは少なからずあるだろうが、少人数だからこそ上下間が親密になり、1人1人の役割も大きくなり、そこから責任感が生まれ、新たな可能性や才能の開花につながるのではないだろうか。全員が一生懸命取り組み、笑顔あふれる早蘇中の生徒たちを見て感じた。 (城)

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