政権への国民の目線

 「目線」という言葉をネット辞書で調べてみると、ものの考え方やとらえ方という意味から「国民――」「子ども――」などの用例がある。テレビの企画会議などでは視聴者の期待値という意味で、「このキャスティングで目線を上げる」などと使うとか。
 よく耳にする「上から目線」は、偉そうに相手を見下す態度や言葉使いをいう。普天間の移設で揺れる沖縄の知事は、菅官房長官の「粛々と…」という言葉に「それが上から目線だ」とかみついたが、何がどう上からなのか、どっちが上からなのか。
 先日、元公務員で現在は民間事業所で働く男性がぼやいていた。「公務員は権力を持っているし、あの人らはやっぱりどうしても上から目線だ」。あの人とはつい数年前の自分なのだが、公務員に限らず民間同士でも、相手の立場になって初めて自分の態度や仕事ぶりに気づくものなのだろう。
 とはいうものの、仕事の報酬については数字で比較できる。公務員と民間の差は理解していたつもりでも、民間で働くようになってあらためて、公務員の待遇のよさ、不況にあえぐ民間の厳しさが身にしむという。
 今月9日の東京株式市場は中国経済への過度な警戒が和らぎ、日経平均は史上6番目の「爆上げ」となった。しかし翌日にはまた470円の反落と、激しい動きが続いている。土地の値段も下落幅が縮小したとはいえ、全体ではまだ下落傾向。新聞の経済面では景気がよさげな記事も目につくが、地方への景気の波は一部の業種にしか届いていない。
 安倍首相が無投票で党総裁に再選された。経済、地方再生、安全保障…9カ月前の総選挙で受けた国民の負託にこたえ、上げた目線(支持率)が下がらぬよう、強い信念で日本を取り戻してもらいたい。(静)

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