津波防災研究会 新天田橋建設へ

 御坊、美浜、日高、日高川の4市町の官民がスクラムを組む津波防災研究会(谷口邦弘会長)の理事会が11日、御坊商工会館で開かれ、席上、日高川河口に新天田橋の建設を含めた国道42号を新設するなどの巨大プロジェクトが発表された。同研究会が中心となって計画を進めていくことを決め、地域住民の理解と賛同を得る署名活動を展開し、関係する市町や県、国に事業化を要望していく。
 南海、東南海、東海の3連動地震や南海トラフの巨大地震では、日高川から遡上(そじょう)する津波による浸水が懸念されており、「1人でも多くの命を救いたい」と市内有志でつくる明日の中紀を考える会が今回のプロジェクトを提案した。
 計画によると、御坊市防災プランと美浜町防災プランの2つを一体的に進める。御坊市防災プランは「仮称・新天田橋プロジェクト」で、天田橋の架け替えを含めた国道42号の新設等を計画。現在の国道42号沿いのWAY美浜店付近から日高川河口方面へ新国道を南下させ、浜ノ瀬から北塩屋へ延長約250㍍の新天田橋を架け、さらに海岸線を通って関電御坊発電所入り口付近まで新しく整備。新天田橋は海抜20㍍に設定し、付近住民の一次避難場所としての機能を持たせる。津波の遡上を防ぐため、新天田橋に水門も設置する。新設する国道(総延長約3㌔)自体が防波堤の役割を果たすことで、津波による浸水を軽減する。北塩屋地内の新国道と現国道の間にはヨットハーバーを整備したり、新天田橋をシンボルに第2日高港湾を整備して水辺公園や水族館など観光スポットとする構想も描いている。
 美浜町防災プランは、「陸上自衛隊和歌山駐屯地周辺防災対策整備計画」で、現在の和歌山駐屯地敷地を約3㍍かさ上げして浸水を防ぎ、すぐに出動できるように幅員7㍍のアクセス道路を新設。美浜町庁舎なども自衛隊の隣接地に移転して災害管理ゾーンと位置づけ、老人福祉施設や町営住宅も高台に移転する構想。また、本ノ脇から煙樹ケ浜沿いに約3㍍かさ上げした道路「仮称・グリーンロード」を延長約3.5㌔整備し、新天田橋とドッキングさせることで道路が防波堤となり、美浜町沿岸の津波浸水も防ぐ計画だ。
 津波防災研究会では、プロジェクト内容に「住民の命を守るための素晴らしい計画だ」「スピード感を持って実現へ取り組んでいこう」との声が上がり、今後は推進へ行動を起こしていくことが決まった。賛同する住民の署名を集め、二階俊博自民党総務会長や仁坂吉伸県知事、柏木征夫市長、森下誠史美浜町長らに要望する。

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