皇族方をお迎えする戦後70年

 ことしは安倍首相に続き、秋篠宮ご夫妻が高野山を訪問され、さらに7月開幕のインターハイでは皇太子さま、9月開幕の紀の国わかやま国体では天皇陛下をお迎えする。1年間にこれほど多くのVIP、皇族方が訪問される年も珍しく、戦後70年との偶然の一致に思うことも。
 大型連休の4月29日は「昭和の日」。昭和を生きた人には天皇誕生日として記憶されている人も多いはず。昭和天皇が崩御、皇太子の明仁親王が天皇に即位して平成の時代がスタートしてからは、4月29日は「昭和の日」、今上天皇の誕生日である12月23日が「天皇誕生日」となった。
 この国民の祝日の昭和と平成の天皇誕生日には、まるで都市伝説のような歴史がある。終戦翌年の昭和21年4月29日(当時の天皇の誕生日)に28人が平和に対する罪のA級戦犯として起訴され、2年後の23年12月23日(当時の皇太子の誕生日)に日米開戦時の首相だった東條英機ら7人の絞首刑が執行された。
 東京裁判は事後法で日本を徹底的に断罪したが、原爆を2個も落とし、東京大空襲で一晩に10万人の命を奪ったアメリカなど戦勝国の人道に対する罪はいっさい不問。天皇誕生日に合わせた戦犯の起訴、処刑は、世界征服を企んだワルの勢力を永久に除去しようというポツダム宣言の要求以上に、連合国の陰湿ないやがらせである。
 このいやがらせは日本人の心に戦争の罪悪感を植えつけようとした占領管理政策だったともいわれる。戦後70年の教育、長い時間の中で日本人の天皇観も大きく変わり、幸か不幸か、天皇誕生日に戦犯処刑を思い出す人は少ない。安保体制が大転換期を迎えつつあるいま、日本人は「戦前」をしっかり見つめなおさねばならない。(静)

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