暖地園芸センター スターチスの新品種開発

 和歌山県が出荷量、栽培面積とも日本一を誇るスターチスに関し、御坊市塩屋町にある県農業試験場暖地園芸センターが3種類のオリジナル品種の開発に成功した。花の色はピンク、青、紫で、市場の人気が高いピンクは県のオリジナル品種としては初めてのカラー。すでに品種登録の出願を行っており、7月ごろの出願公表等を経て来年秋には生産者から初出荷される見通しとなっている。
 仁坂吉伸知事が14日の定例会見で発表。スターチスは御坊市と印南町を中心に、年間出荷量は6040万本、栽培面積が68.6㌶でともに全国1位。和歌山県全体の花き産出額の中でも割合は最大で、暖地園芸センターは民間の種苗会社より安く提供できるオリジナル品種の開発に取り組んでいる。
 スターチスのカラーは紫系、青系、ピンク系などに分類され、和歌山県はこれまで紫系が「紀州ファインバイオレット」など3種、青系が「紀州ファインラベンダー」の1種、その他として黄系の「紀州ファインイエロー」など3種を開発。今回はこれまでなかったピンク系の「紀州ファインピンク」、青系の「紀州ファインブルー」、紫系の「紀州ファインパープル」の3品種を育成し、先月、まとめて品種登録出願申請を行った。
 スターチスは花もちがよく墓参り用として需要が高いが、ハウス栽培の和歌山県産は秋から初夏にかけてが出荷時期で、春の彼岸が過ぎれば市場価格が落ち込むのが生産者の悩みの1つ。近年は、若手生産者によるカーネーションと合わせた「母の日参り」のキャンペーンなどから人気が高まりつつあり、紫や青に次いで人気が高いピンクについては、県に対して生産者から開発を求める声もあったという。
 ピンクは切り花が長くて花房数が多く、ブルーはボリュームがあり、パープルは生産性が高いというのがそれぞれの特徴。仁坂知事は「スターチスは和歌山が数ある花きの中でも最も得意とする大主力。これらの新品種を農家の方にどんどん作ってもらえば、もっと花の産地和歌山をアピールでき、さらに人気が高まると期待している」と話した。

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