努力は感動を与える

 高校野球にはドラマがあるといわれる。1日に行われた第87回選抜高校野球大会の決勝で、敦賀気比(福井)が東海大四(北海道)を3ー1で破って優勝した。決勝点を挙げたのは、前日の大阪桐蔭(大阪)戦で史上初めて2打席連続満塁打を放った松本哲幣外野手だった。
 小学校低学年ではサッカーに励んでいたが、所属チームがなくなったことから野球に専念。高校では入部以来、投手として期待されていたが、新チームになって野手に転向したという。冬場には一日中バットスイングの練習に打ち込んだこともあるという。この日の試合前にも100スイングを行った。その努力が大舞台で実ったといえる。
 高校野球をテレビ観戦していると、プレーや選手の表情にすがすがしさを感じる。大差が開いても死力を尽くして戦い、最後の最後まであきらめることは決してしない。そういう姿には感動させられる。それは、普段から厳しい練習に打ち込み、一生懸命野球に取り組む努力が、観る者に対して訴える力を生むのだろう。
 日高地方でもスポーツは盛んだ。野球、バレーボール、サッカーなど多くの競技が行われている。これから夏場にかけては各種スポーツ大会が多く開かれる時期だ。特に秋には紀の国わかやま国体が開催され、日高地方でも軟式野球や自転車、ホッケーなどの競技会場があり、身近で感動を味わえる機会になりそうだ。
 仕事柄、小中学生たちのスポーツ大会を取材することがある。技量的には甲子園で活躍する高校球児やプロ選手に及ばなくても、勝利にかける気持ちは変わりない。それは負けて悔し涙を流す姿が証明している。努力の証でもある。将来、人生の大舞台でその尊い涙が実り、誰かに感動を与えることだろう。   (雄)

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