御坊署が巨大地震想定図上訓練

 11月5日の津波防災の日を前に、御坊署は30日、巨大地震で大津波警報が発令されたと想定した図上訓練を実施。署員が事件捜査や交通取り締まりなど普段の活動中に発生した場合、どのような初期活動を取るのが最善かを検証する初めての試みで、「避難中に交通事故が起こった」「倒壊家屋に人が集まっている」など実際に起こりうる事態への判断力を磨き、あらためて防災意識を高めていた。
 刑事課、交通課、地域課員11人が参加。刑事課員は印南漁港周辺で聞き込み捜査中、交通課員は塩屋町内の国道42号で交通取り締まり、地域課員は御坊市内などを警ら中に震度6強の地震が起こり、沿岸部に大津波警報が発令された場面からスタートした。
 署員たちは「発生直後はどのような行動を取るか」「避難中に家屋倒壊現場を確認した際、どのように行動するか」「避難中、避難通路の踏切の遮断機が下がったままになっている」「避難途中に車同士の衝突事故を発見」など地震発生から津波が襲来する15分までの間に次々と課題が出され、署員はそれぞれの班ごとに最善の対応を短い時間で検討。地図上にペンで印を入れながら、「発生直後は身の安全を確保し、住民に避難を促しながら自分も避難すべき」「倒壊家屋をみつけたら、助けられる場合は住民の協力を借りて救助したいが、津波に巻き込まれることは絶対に避けなければならないので、時間を逆算しながら避難を優先させる」「踏切の遮断機が下りたままなら、パトカーで遮断機を壊して通れるようにする」など活発に意見を出し合い、実際に直面するかもしれない事態を思い浮かべながら真剣に取り組んでいた。
 訓練を見守った筧一郎署長は「津波後の救助活動や住民の支援を行うためには、まず助からなければならない。日ごろからいま地震が起こったらどこに避難し、住民をどう誘導できるかを考えながら活動してほしい」と講評し、防災意識の一層の高揚を求めた。

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