一票を町づくりの原動力に

 選挙は無投票より選挙戦になる方が、まちのためにいい。自身の体験にも基づき、そう思うようになった。
 議会で学校給食導入を求める請願が採択された。だが、一向に進展しなかった。学校給食導入には賛成・反対とも主義、主張がある。賛成派は「共働きが増え、コンビニなどの弁当で昼食を済ませる家庭も出てきている。子どもたちの栄養バランスが心配」「母親の負担が軽減され、子育て支援につながる」など、反対派は「親の愛情が注がれた弁当を食べさせるのが一番の教育」「毎日弁当を確認することで、子どもの体調を把握できる」など。どちらの考えも否定はできない。だから進めるのも難しかった。学校給食はほとんどの自治体で導入されており、この町でも圧倒的に賛成派が多かったが、議論は繰り返されても事業は進まなかった。それが町長選を境に一変。強い民意を受けた新町長が就任後すぐに事業を進め、実現させた。仮に選挙がなければもっと時間がかかったかもしれない。
 原発でもそう。「反原発」を掲げて選挙を制した町長が、依然くすぶっていた問題を収束させた。無投票なら「状況を見て…」などとあいまいにすることもできただろうが、選挙戦になれば明確な態度が求められる。さらに有権者の一票ずつの意思表示が結果で示され、それが町を動かすことにつながった。
 6日告示、11日投開票の日高町長選。単なる人気投票にしてはいけないという思いに変わりはない。幸い、少しずつだが立候補予定者の公約に違いも出てきた。本紙でも、もっと詳しく報道していく方針。有権者は両者の公約をしっかり見定め、必ず一票を投じてほしい。前出のようにその一票が町づくりの原動力になる。     (賀)

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