日高町内の風力発電 4事業すべて廃止、中止

 日高町の中善夫町長は議会12月定例会初日の11日に行政報告を行い、先月末までに町内4つの風力発電事業計画がすべて廃止、中止となったことを明らかにした。中町長は7年前の2期目就任時から「地球温暖化対策」などを理由に公約として風力発電事業を積極的に推進してきたが、各地域で騒音や低周波による健康被害を心配する声が後を絶たず、地元同意が難航。これまで町内への風車建設実績は田杭地内の1基のみと厳しい結果となっている。
 町担当課によると、町内で進められていた風力発電事業は小坂地内が中心の「西山」、小浦地内が大半を占める「瀬山」、池田区内への「大平山」、池田地区から原谷地区にかけての「日高池田」の4つあり、中町長は㈱ユーラスエナジーホールディングス(本社=東京都)の西山、瀬山の事業について「11月末に事業者が来庁し、地元区長をはじめ関係者に対し、事業計画の中止を伝え、ご理解をいただいております」、㈱ジャネックス(本社=福岡県)の池田、日高池田については「去る7月末に事業廃止を経済産業大臣あてに通知した書面を受理いたしました」とそれぞれ報告。自身が公約として7年以上にわたって取り組んできた事業であることから「地球温暖化対策として多大な効果をもたらすことから、積極的に風力発電事業の推進に努めていたところでございます。福島第一原発事故を受け、太陽光発電や風力発電など自然エネルギーへの注目が高まりつつある中での事業者の判断であり、決定を重く受け止めている」と付け加えた。
 4つの事業では、西山が2000㌔㍗8基、瀬山は2000㌔ワット7基、池田は2000㌔㍗4基、日高池田は2000㌔㍗5基の風車建設を計画。いずれも騒音、低周波被害、さらに景観への不安などで事業推進に必要な県への林地開発申請の際の地元同意が困難と判断され、中止、廃止に至ったとみられている。
 町内で中町長が事業推進を公約にして以降、風車が建設されたのは田杭地内、日の岬パーク内の1基(平成22年完成、2000㌔㍗)のみ。

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