印南町議会 国保税条例改正案を否決

 印南町議会は14日に再開し、 町が提出した国民健康保険 (国保) 税を値上げする条例改正案について 「値上げより滞納分を回収すべき」 として否決した。 国保会計は歳入減少、 歳出増加で厳しくなっており、 将来的な値上げの必要性には理解を示しつつも 「回収への努力がみられない」 などと反対。 採決の結果6対4で否決した。
 国保会計は、被保険者が減り歳入の国保税収入が減少する一方、歳出の保険給付費は年々増加する傾向にある。また加入者の入院治療件数などによって給付費が大幅に増える年もあり、基金を繰り入れて対応していたが、平成20年度末には約1億2800万円あった基金が22年度は約1500万円、23年度は約5300万円、24年度も約5700万円を繰り入れており、残りは約300万円となっている。町では24年度会計で赤字が出る可能性もあるとして、日高地方で最も安く8年間据え置きだった料金を1人平均約9000円値上げする条例改正案を提出していた。
 一方、加入者から回収できていない滞納額が約3500万円あり、議会はこのことを指摘。「滞納分を回収することで赤字を回避できる可能性が高い」とし、さらに各課が連携して債権回収に取り組む債権管理委員会が開かれていないことも取り上げ「回収に向けた努力がみられない」と主張。国保会計の運営が厳しく将来的な値上げの必要性には理解を示しつつも「まず滞納分を回収すべき」「滞納を減らすことで値上げ幅も抑えられるようになる」として反対。このほか24年度分の赤字の見込みは、23年9月の台風12号による農作物被害により一時的に所得が下がり税収入が減少したことが原因であることも指摘した。
 これを受けて町では、今議会に提出している値上げを見込んだ国保特別会計を修正して提出することとなる。国保税の徴収率は23年度で96.35%で、例年も96%前後という。

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