防災対策は住民と協働で

 テレビの緊急ニュース速報にはいつもドキッとさせられる。地震情報となればなおさらで、先日も茨城県や北海道で震度5弱・強を観測する地震がテロップで流れ、動揺した。いま、大きな地震が起これば、どのような行動を取ればいいのか。そう思うだけで焦ってしまうのが正直なところ。本当に大きな揺れを感じれば、冷静に対応できるだろうか、常に不安が付きまとう。この不安を払拭(ふっしょく)するには、常に「もしいま起こったら」をシミュレーションしておくことが大切だ。災害は予測できないから怖い。
 いつ起こるか分からない最も恐ろしいこの自然災害に、挑戦する人たちもいる。海洋研究開発機構などの研究チームが、紀伊半島沖の海底で地盤のひずみが分かる計器などを設置するという。計器は水深1900㍍の海底に、さらに980㍍の穴を掘って取り付けるというのだから、技術の進歩には驚かされる。いまは直前予知の可能性があるのは発生周期や計器、地形などから東海地震だけといわれているが、近い将来、南海地震も高い確率で直前予知ができるかもしれない。そうあってほしいと願わずにはいられない。ただ、どれほど技術が進歩しても、100%予知するのは不可能だろう。ならばやはり、人が備えるしかない。
 和歌山県警では本年度から、毎月5日を「災害に備える日」として防災訓練などを県内各署単位で行っている。月に1度、意識を高めるのはいいことだ。ただ、警察だけで行うのではなく、地域住民を巻き込んだ取り組みにすればどうだろう。毎月続けていくのは簡単ではないが、継続してこそ備えるということ。防災に特効薬はないのだから。
       (片)

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