バイオマス資源活用推進協が発足

 日高・有田・田辺地方の企業、 森林組合、 行政などがスクラムを組んで28日、 和歌山バイオマス資源活用推進協議会を設立した。 県内の豊富な森林資源を燃料に、 近年話題のバイオマス発電と新技術のバイオコークス製造を組み合わせた新しい再生可能エネルギー活用の複合型施設を建設する県内初の取り組み。 森林保全はじめ林業や関連産業の活性化を図るのが目的で、 順調に進めば27年度からの施設稼働を目指す。  すでに実用化されているバイオマス発電は、間伐材や広葉樹などをチップ化または粉砕して燃料として熱を発生させるシステムだが、一部無駄となる排熱が出ていた。このため、排熱を活用して建設廃材、製材所廃材、食品の残りかす、枝葉などを圧縮してつくる高密度固形燃料のバイオコークスを製造。この製造技術は近畿大学が研究、開発している。圧縮高度が高く、高温環境下での長時間燃焼が可能。また製造時に廃棄物を出さず、石炭コークスの代替燃料として使用可能となっているのが特性。ことし1月には資源エネルギー庁長官賞を受賞した。
 こういったバイオマス発電とバイオコークス製造の複合型施設を整備することで、森林環境保全、林業再生、雇用創出、ゴミの減量などにつながる。さらにバイオマス発電でつくられた電力を売電し、バイオコークスも燃料として鉄鋼業者やゴミ処理施設などに販売するという流れを作る。全国的にみると、同様の取り組みは秋田県でも試験的に行っている。バイオマス資源活用推進協議会では、近く資源量の現況調査などを行い、25年度に原料収集システムの構築、複合型施設の計画・設計、販路開拓、事業化の検討を進め、実現可能なら26年度に複合型施設を整備(場所未定)、27年度から稼働する。協議会の一部メンバーはかねて和歌山バイオマス資源活用研究会の名称で同様の取り組みを探ってきたが、環境省の24年度地域調和型エネルギーシステム構築検討委託業務の採択を受けたことで、他の団体とスクラムを組んで協議会に格上げし、 本腰を入れることになった。
 28日には御坊商工会館で協議会の設立総会が開かれ、役員互選で会長に和歌山市、南海スチール㈱の中野功代表取締役会長、副会長に印南町印南、㈱石橋の石橋幸四郎代表取締役、市内塩屋町北塩屋、丸紀木材工業㈱の山田誠一代表取締役、和歌山市、県森林組合連合会の谷関俊男代表理事専務、監査に同市、㈱紀陽銀行の井上禎地域振興部長を選んだ。中野会長らは「次世代の農山漁村活性化のモデルとなるような、新たな再生可能エネルギー事業にしていきたい」と抱負を述べた。
 役員以外の協議会構成団体は次の通り。
 県木炭協同組合、龍神村・印南町・みなべ川森林組合、 県、 御坊市、 印南町、 みなべ町、 日高川町、 広川町、 有田川町、 公益財団法人わかやま産業振興財団、特定非営利活動法人わかやま環境ネットワーク、特定非営利活動法人次世代エネルギー研究所、和歌山バイオマス資源活用研究会

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