イシガメと環境問題

 絶滅危惧種の代名詞でもあったロンサム・ジョージ (ひとりぼっちのジョージ) の愛称で知られるガラパゴス諸島ピンタ島で唯一生き残っていたとされるゾウガメが、 24日に死んでいるのが見つかった。 ガラパゴス諸島には島ごとにゾウガメが生息しており、 ジョージはピンタゾウガメの最後の一頭。 これでピンタゾウガメは絶滅した可能性が極めて高くなる。 19~20世紀、 食用や油を取るために捕獲され、 ジョージが見つかるまではすでに絶滅したと思われていた。 人が他の生物の生息圏を荒らした結果といえよう。
 まだ絶滅危惧種とまではいかないが、 子どものころからよく見てきたイシガメなど身近なカメの数も激減していることをご存じだろうか。数年前、ある農家の方から「最近カメを見ない。アライグマが食ってるんちゃうか」との声を聞いたのがきっかけで、 少し調べたことがある。カメ博士として知られる大学教授に話を聞くと、確かにどこにでもいたカメは年々減少しており、 田舎でも非常に減ってきていると言っていた。アライグマ説もなくはないが、最も大きな要因は、 川の護岸工事が進み、 底と側面をコンクリート張りしたことが大きな影響を与えているという。
 以前のような石垣を積んだ川の側面ならカメはよじ登って畑などへ産卵できたが、 コンクリのため登ることができなくなった、 環境の変化が最大の原因だと言っていた。 カメの卵を狙っていたハビの数が減っているとの説もある。たかがカメ、 されどカメ、 食物連鎖の崩壊は動物界に大きな影響を与える。環境月間(6月) はもうすぐ終わってしまうが、 身近な変化に敏感になり、 環境を考えるきっかけにしたい。 (片)

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