実際に体験してみる大切さ

 県商工会連合会などの商工会女性部主張発表県大会に日高ブロック代表として出場した日高町商工会女性部の川口明美部長。4月20日に初めての事業として行った「町内探訪」について感じたことなどを述べ、優秀賞を受賞した。町内探訪では原谷の熊野古道、志賀の誕生院、田杭のクヌッセン機関長救命艇保管庫などを巡り、熊野古道では「車を回送するサービスが必要。単に歩くのではなく、語り部の養成を働きかける必要がある」。誕生院では「絵解き説法は大変よいが、1時間は長すぎる。30分くらいに要約できないか」、さらにクヌッセン機関長救命艇保管庫については「音声や画像で偉業を説明できないか」との提言を盛り込んだ。
 日高町はクエや産湯海水浴場が有名だが、他にも観光資源はたくさんある。ただ、部員でもあまり知らない人が多く、女性目線で施設見学や体験を行い、その上で何か観光にプラスになることがあれば提言していこうと「町内探訪」が企画された。机を並べていくら議論をしていても、いいアイデアは浮かんでこない。前出の提言などは現場へ行ったから、また自分自身が観光客になったからこそ思いつくことだろう。
 防災訓練でも同じ。由良中の津波避難訓練に同行してみたが、「400㍍ほどの距離にある高台まで走って逃げれば安全」と頭では分かっていても、実際やってみると400㍍をなかなか全力で走りきれない。体験してみて初めて「ではどうするか」。そんな思いになって対策を考えるようになり、万一の時に役に立つ。
 議論先行で、頭でっかちになりがちな世の中。2つの取材から実際に自分自身が「やってみる」大切さをあらためて感じさせられた。     (賀)

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