アイデアは無駄話から

 社団法人御坊青年会議所の講演会の取材で、橋下徹大阪府知事と府教委の教育政策特別顧問を務めている藤原和博さんの話を聴いた。義務教育初の民間校長という経歴をもつだけあって、考え方が従来の教育方法とは全く違う。例えば、歴史の授業なら従来は古代から学ぶが、「もっと自分たちに近いところから学ぶべき」と、近代から古代へさかのぼっていく方法を提案するなど、独創的な発想を持っている。
 講演では、いい大学を出ていい会社に入れば幸せになれるという『正解』があったのは20世紀までで、21世紀からは正解がないので自分の幸福論を自分で持てる子どもを育てることを訴え、その方法などを説明。傍聴者も参加し、具体例を挙げての説明だったので、わかりやすかった。
 教育だけでなく、社会人として仕事上役立つ話もあった。それはアイデアの生み出し方。筆者も紙面の企画などを考えることがあるが、たいてい手をあごの下に置いて「う~ん」とするが、これではだめとのこと。藤原さんが言うにはアイデアは、自ら生み出すのでなく人とコミュニケーションをとり、脳と脳がネットワークでつながっている時に出てくる。考えずにまず会話が大事で、その際もいきなりまともな意見を言うのでなく、くだらない意見をほめあっていく中で、生まれてくるといい、「アイデアは会議室でなく、廊下やエレベーターでこそ生まれる」と話していた。確かに会議中はなかなか思い浮かばないことも、同僚と話しているときはなんだかんだ浮かんでくる。ただ気を抜いて忘れることが多いので、これからは無駄話もそれなりに真剣にしなければと思った。(城)

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