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来年春の県議選 楠本元御坊市議が出馬表明

2018年5月17日
記者会見で出馬表明する楠本氏

 来年春に行われる和歌山県議選へ向け、元御坊市議で共産党県委員南地区副委員長の楠本文郎氏(63)=御坊市塩屋町南塩屋=が16日、御坊市選挙区への出馬を表明した。同選挙区は自民党現職の中村裕一氏(58)=御坊市熊野、8期=が9選を目指しており、2011年4月以来8年ぶりの選挙戦が確実となった。同選挙区出馬へ意欲を持っている現職市議もおり、状況によっては三つ巴の可能性も含んでいることから、今後の動向が注目されている。


 楠本氏は、御坊市島の「くすもと文郎はげます会」事務所で、共産党県委員会の下角力委員長同席のもとで記者会見した。


 楠本氏は御坊市議を35年務めたあと昨年の衆院選和歌山3区に立候補。3区を駆け巡る中で見えてきた課題、地元南塩屋区長として日常生活で求められる問題に直面する中で、「『政治から引退するにはまだもったいない』という言葉もたくさんいただき、自分に何ができるかを自問したとき、新たな挑戦として県議を選択するに至った」と経緯を説明。親しい人からは「3人区である日高郡選挙区から出た方がいい」「共産党でなかったら応援するのに」という声や意見もあったことを明らかにした上で「県会議員は市民と県政を結ぶパイプ役。私は63年のうち地元を離れたのはわずか4年間だけ。住民をよく知っていて、市政課題も分かっているところから挑戦するのが本来の姿。市部の方が厳しいのは分かっているが、私が党県委員会を説得したのが正直なところ」と話した。共産党からの出馬については「住民の意見を県政に反映させるのは無所属でもできるが、議会が持っているのは議決権であり、一定の政策的集団が必要。市議選のときにもこのような意見はあったが、その中で9回の選挙で看板を掛け続けてきた。政治的意見が違っても正しい要望であれば実現のために努力するのが共産党のよいところ。共産党でもかまんと思ってもらえるよう訴えていく」と党公認となる挑戦を説明した。


 日本の政治は大きく変わる時期を迎えているとし、スローガンは「流れを変えよう、政治を変えよう」を掲げる。具体的な政策はあらためて発表するとしながら「和歌山3区を回って見えた課題の一つが農業、漁業、林業の1次産業の振興。行政としてしっかり光を当てるよう訴えていきたい。地域経済を支えている福祉・社会保障、医療・保険分野の雇用、労働者が働きやすい環境づくりのための中小企業支援策にも力を入れて取り組んでいきたい」と力を込めた。


 昨年の衆院選で御坊市で5099票を獲得したことが今回の出馬へ背中を押した一つの要因ともいい、選挙戦へは「7000票が一つの目標。あと2000票、新たな支援をもらえるよう頑張りたい。不可能ではないと思っている。これからの御坊市をどうするのか、政策論争で戦いたい」と訴えた。


 9選を目指す現職中村県議は「選挙になれば、いままで頑張って取り組んできた政策など市民に選択してもらうチャンスをいただけることになる。人口減対策、南海地震等に備えた防災対策、大学の新設など引き続いて取り組んでいきたい」と話している。


 楠本氏は1954年8月、御坊市生まれ。塩屋小学校、河南中学校、日高高校、和歌山大学教育学部卒業。77年から小学校教諭を5年務めたあと、83年に御坊市議に初当選してから9期連続当選。昨年10月の衆院和歌山3区に立候補した。


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