トップページ > 日高春秋>

ゆら早生で地方創生

2017年10月13日

 再び由良町の担当記者になってあらためて思うのは、ミカンのおいしさ。特にゆら早生は皮がやわらかく、甘くてジューシーで言うことなし。今月3日から里のJA紀州ゆら柑橘撰果場で出荷がスタート。全国どこに出しても恥ずかしくないブランド品だと思う。


 糖度は10~11度で、12度以上は「ゆらっこ」として販売。近年は知名度の上昇に伴い、価格が安定してきており、農家にとっても作りがいのある品種となっている。ことしは、ハッサクなど他の品種が不作となっている中、ゆら早生は上々。今月末までのシーズン期間中に350~380㌧の出荷を見込んでいる。関係者によると、将来的には一シーズンで500㌧の出荷が目標。現在、町内での栽培面積は25㌶、栽培農家は約120軒あり、これらをいかに増やしていくかが課題だ。


 ただ、由良町でも農業者の高齢化や後継者不足で、なかなか栽培面積の拡大などは進まない。町民だけでは限界があるなら、何か新たな補助制度や栽培労力の削減で、移住者を呼び込んで就農してもらえるような仕組みづくりも必要なのかもしれない。また、会社と言うか、いわゆる農事法人を立ち上げて大々的に栽培するのも一つの手だろう。


 そもそもゆら早生は1986年、三尾川の果樹園で発見され、1995年9月に種苗登録された。以後、日高川町、有田方面などでも栽培されるように。全国では地方創生が叫ばれているが、由良町発祥の特産品であり、名前に町の名前がついたオンリーワンのこのミカンが、まちの農業振興、地域活性化の大きな力になりえる。関係者一堂が知恵を出し、汗をかいて頑張ってほしい。     (吉)


関連記事

by weblio


 PR情報