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切目川ダム建設 山肌の掘削進む

2012年10月31日
両サイドの山を掘削する

 県が印南町高串地内で進めている切目川ダム工事は、 本体建設に向けた掘削作業が着々と進められている。 政権交代による脱ダムの動きで一時ストップし、 完成の遅れが心配されていたが、 県では当初の予定通り平成26年度中の完成、 27年度の供用開始を目指している。  計画しているダムは高さ44・5㍍、 集水面積は21・9㌔平方㍍で、 総貯水容量は396万立方㍍。 日高川町の椿山ダムのようにゲートを使って人為的に放流するタイプではなく、 28㍍地点に2カ所ある幅2・8㍍、 高さ2・9㍍の 「常用洪水吐き」 という穴から水を自然に流すことで、 水量を調整し洪水を防ぐ 「自然調節方式」。 利水や干ばつ対策としては、 常用洪水吐きより下にある7つの取水口から水を流し、 調節する。


 工事ではまず、 川の流れを変えるため山中をショートカットするように造られた全長189㍍、 高さ3㍍、 幅3㍍のトンネル (転流工) に水を流し、 ダムの工事現場に流れないようにする必要があり、 転流工は平成21年度に完成し、 ことし2月末に流れを切り替えた。 6月からダム本体を建設するため両サイドの山の掘削に取り掛かっており、 年末から来年上旬ごろに完了する見通し。 掘削後はコンクリートの打設に取り掛かり、 順調に進めば26年度上旬に現場工事が完了。 年度末にかけて、 ダムに問題がないかをチェックするための試験を行っていく。


 ダム本体工事の事業費は約28億5000万円で施工は熊谷・淺川・尾花特定建設工事共同企業体となっている。


 切目川ダム建設計画は平成3年度から実施計画調査に着手。 以後建設を進めてきたが、 21年に国が全国のダム事業の見直しを表明し、 22年には県に対しダムの再検証を指示したため、 23年春の本体着工に取り掛かれていなかった。 県では検証した結果、 「事業継続が妥当」 と国に報告。 昨年8月に国が報告書を認め、 工事が再開した。


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