みなべ町は5日、 防災訓練を実施。 大地震が発生したと想定し、 役場第1庁舎には対策本部が設置された。 各課にはその場で 「道路や橋が崩壊した」 など課題が出され、 職員らが被害状況をシミュレーションして本番さながら対応。 万一の災害に備えた。 住民4541人も、 迅速に近くの避難場所に移動。 各地区単位で防災研修も行われた。
「午前8時、 マグニチュード8・4の地震が発生し、 町内で震度6弱を観測、 津波が襲来する」 という想定。 サイレンが鳴り響き、 「震度6弱の大地震が発生しました。 住民の皆さんは直ちに避難して下さい」 と放送された。 災害から6分後には、 海岸部の550世帯1664人を対象に津波警戒の避難勧告。 対策本部は20分後に立ち上がり、 保健福祉センター内には救護所が設置された。 高城診療所の大嶋仙哉医師も駆けつけ、 担架で運び込まれる要救護者にきびきびと対応していた。 午前8時50分に第1回本部会議を開き、 各課長らが 「水門は緊急を要しますので、 すぐに閉鎖しました」、 「西本庄橋が崩落しています」、 「日曜日で学校施設の被害状況が把握できていません」 などこれまでの経過を報告した。 1時間後の第2回会議では、 課題への対応を中心に協議。 上下水道課では 「断水に対しては給水車を手配した。 停電には、 下水のマンホールポンプを作動させるため発電機を用意した」 などと報告した。
住民らは町内34地区ごとに決めている避難場所へ一斉に移動。 このあと各地区で独自の研修も実施した。 芝区では要援護者の救出や搬送に必要な技術を身につけようと、 介護老人福祉施設 「虹」 の職員を講師に車いすの使い方や応急手当てを学習。 東吉田区では、 鎌田池公園で 「トイレが危ない」 と題して講習会を開き、 講師に和歌山大学防災研究教育センターの今西武さんを招いて新聞紙を使った簡易式トイレの作り方を学んだ。このほか各地区で消防ホースの連結訓練、防災ビデオ観賞、土のうづくり訓練、 炊き出しなどが行われた。