防災週間 (30日から5日) に合わせて市消防本部は2日、 市内の日高港湾で田辺海上保安部、 県防災航空隊と合同で総合防災訓練を実施した。 大規模地震が発生したと想定し、 船舶火災の消火、 潜水隊の水難者救助、 ヘリコプターでのつり上げ救出など本番さながらに実践。 近い将来発生が懸念されている南海地震などに備え、 消防技術の向上と各機関の連携強化を図り、 防災力アップへ真剣に取り組んだ。
午前10時ごろ、 紀伊半島を中心に震度5強の地震が発生し、 日高港湾南埠頭に停泊中の材木運搬船で火災が起こったと想定。 通報を受けた市消防隊が出動し、 すぐに船に向かって放水を開始した。 通報者への聞き取りで船内に2人が取り残されていることが判明すると、 空気呼吸器を装着したレスキュー隊員が突入。 担架に乗せて2人を無事助け出し、 ことし導入したエアーテントに運んで応急処置を施した。 沖の防波堤では釣りをしていた3人が孤立しているとの情報が入り、 田辺海保と市消防がそれぞれボートで救助。 自力で歩けない一人はクレーンでつり上げてボートから岸壁に引き揚げた。 さらに自力脱出を試みた男性がおぼれたとの通報に、 潜水隊が出動。 男性を確保すると、 要請していた県防災ヘリでつり上げて救出に成功し、 待機していた救急隊が搬送。 約1時間にわたる訓練で流れるような連携プレーとキビキビした動きを披露し、 万が一に備えて協力態勢を確認した。
竹村倫一消防長は講評で 「各機関の連携強化という面で大いに成果のある訓練だった。 全域に被害が出た場合は、 一つの被災地に戦力を全員投入することはできないため、 さらに関係機関との連携を深め、 防災態勢の充実強化に努めよう」 と激励。 岩渕洋海上保安部長も 「いつ起こるかわからない南海地震に備え、 一層の連携強化を図り、 被害を最小限にくい止めよう」 とさらなる態勢強化を呼びかけた。