日高町地域振興株式会社(石家良昭代表)は31日、産湯海水浴場の今シーズンの利用状況を発表した。町と町内4団体の出資で設立された同社の初めての運営となった今夏は、7月下旬から猛暑が続くなど天候に恵まれ、海水浴客数は前年比167%の大幅増を記録。「まだ正式な収支は出ていないが、黒字は間違いない。大きな事故もなく無事終了できた」と幸先のいいスタートを切った。
同社によると、駐車場の利用は5194台(バス等も含む)、海水浴客数は2万1000人(概算)。いずれも前年比116・7%で、増加分はそれぞれ744台、3000人となった。1日平均の駐車場利用は前年比13台増。駐車場代、売店、シャワーなどの売り上げは現時点では公表していないが、3000人も海水浴客が増えたことから前年よりアップしているのは間違いないという。
営業期間は7月10日から8月22日までの44日間、営業日数は37日間。序盤の7月15日までは悪天候のため5日間連続の休業もあったが、梅雨明けした7月16日から最終日までは雨天と台風4号の影響(波浪警報)で各1日閉鎖しただけで済んだ。休業日数は前年より2日減。梅雨明け以降、書き入れ時の週末に悪天候がなかったことも海水浴客増の大きな要因となった。
駐車場最大収容日は7月18日で399台。盆期間中(8月13~15日)や7月25日、8月1日、同8日の日曜日も200台以上の収容があり、大にぎわいした。水難事故やトラブルはなく、町が今夏から駐車場内に設置したこいのぼり風の「クエのぼり」は記念撮影の場所として人気を集めていたという。
同社では1年目の運営を終え、「事故がなかったのは何より。それに不況の中でも海水浴客が増え、健全運営ができた。特に週末に雨が降らなかったのがよかったと思う」と話し、来年以降については「やはりゴミの問題はある。バーベキューの後片付けをきちんとしていない人も目立っていたので、よりよい海水浴場を目指して対策を検討していきたい」と話している。
同社は地元住民らで組織する運営団体の解散を受け、町、商工会、産湯自治会、比井崎漁業協同組合、グリーン日高農協の5団体が出資してことし5月に設立された第三セクター。産湯海水浴場は町の観光の中心と位置づけ、今夏からは継続して運営を担っていく。