県が田辺市龍神村で着工していた福井バイパス(延長2・44㌔)が完成、28日に供用開始した。開通式には関係者ら約300人が参加。祝い事の踊りとして地元に伝わる「万歳音頭」が披露されたほか、テープカットやパレードなどで待望の開通を祝った。仁坂吉伸知事はあいさつの中で「交通のネックが解消され、観光バスもスムーズに通行できるようになった」 と述べ、完成を喜んでいた。
県が平成15年度から着工。 トンネルと橋を2基ずつ設置し、 下山路郵便局から六地蔵トンネル付近までを直線で結んだ。 距離も従来の4・1㌔から2・44㌔に短縮。 事業効果としては、 ▽走行時間の短縮▽沿線の観光産業の振興▽安全で円滑な交通網の確保――などが挙げられている。 事業費は52億円。
開通式では仁坂知事が式辞し、 「これで県内をX状に幹線道路で結び、 一体的な発展に寄与するネットワークが完成した。 交通網が整備されることで、 有田でミカン狩りをした観光客が龍神温泉で宿泊することもできる」 と、 観光や産業の発展に期待した。 真砂充敏田辺市長も 「道路の果たす役割は大きい。 林業、 観光など龍神らしい町づくりができる」 と喜びを述べた。 来賓の二階俊博代議士、 鶴保庸介参議、 世耕弘成参議、 谷洋一県議も祝辞し、 「新しい道路の完成で町づくりも進む。 地域の発展につながる」 などと期待を込めた。 テープカットで祝ったあと、 地元に伝わる 「万歳音頭」 が披露された。 昔は祝い事の際に踊られてきたが、 いつの間にかすたれてしまった。 地元有志が音頭の譜面をつくるなどして復活させ、 今回は初めてのお披露目。 子どもからお年寄りまで輪になって踊り、 開通式を盛り上げた。 最後には完成区間を車でパレードした。