元プロ野球選手で野村克也氏の下でヘッドコーチなど務めた松井優典さん(60)による少年野球教室が26日、日高川町初湯川の美山若者広場で開かれた。松井さんは地元美山、中津少年野球クラブのちびっ子球児30人に、投げ方や捕球、打ち方など基本を身振り手振りで熱血指導。子どもたちは、元プロ選手からの直接のアドバイスに感激、学んだことを身につけようと懸命に汗を流した。
少年野球教室は、会場近くの社会福祉法人紀成福祉会介護老人福祉施設美山の里の笠原達司理事長が松井さんと星林高校時代の同級生で、親交が深いことから実現した。
松井さんは東北楽天ゴールデンイーグルスのユニホーム姿で、炎天下4時間にわたり指導。まず両チームの練習試合を観戦し、選手の能力や長所短所、指導ポイントなど細かくチェック。続いて守備、打撃、走塁でアドバイスを送った。打撃では実際に正しいスイングを披露。「肩幅のスタンスでバットは軸足の上、上体は前かがみにならずリラックス」と構え方から始まり、「足は親指から踏み出してレベルスイング」などと分かりやすく説明し、アッパースイングなど悪いフォームとなる理由も解説。このあと一人一人マンツーマンで素振りを真剣に見入り、「背筋を伸ばして」「アッパー気味やぞ」「ナイススイング!」など声をかけながらフォームとスイングを矯正。子どもたちは、正しいフォームを身につけようと注意されたことに気をつけながら力いっぱいにスイングした。守備ではグラブの中央で捕球できるよう、段ボールを使ってのユニークなキャッチング練習。走塁では3塁走者となってゴロでの本塁進塁へのスタートとタッチアップの判断など学んだ。児童は「とても分かりやすかった。自分の欠点と直すところがはっきりしたので、頑張って練習して正しいフォームを身につけます。プロ選手に教えてもらって感激」と笑顔。美山の田染孝彦監督は「段ボールを使っての練習など思いもよらないこと。指導者にとっても本当にいい機会になった」と話していた。
松井さんは和歌山市出身。昭和44年に星林高校から南海ホークスにドラフト3位で入団。ポジションは内野手、捕手で50年にヤクルトスワローズに移籍、54年に引退。引退後は平成6年に恩師、野村監督の下で2軍監督を務め、翌年からは4年間にわたり1軍ヘッドコーチ。11年から3年間は野村氏の阪神タイガース監督就任に従いヘッドコーチとなり、17年から昨年まで東北楽天の2軍監督や1軍ヘッドコーチを務めた。