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日高川の玉置町長 国にジビエ工房PR

2010年8月22日

 日高川町の玉置俊久町長は20日、東京の衆議院第一別館で開かれた農林水産省「市町村長から鳥獣害対策等に係る提言を頂く会」に出席し、有害鳥獣食肉処理加工施設「ジビエ工房紀州」と環境警備隊の取り組みを紹介した。農林水産関連で先進的な施策を展開している市町村にヒアリングをする初の会議。日高川町がたった1年あまりで鳥獣害対策の先進地にまでなった斬新な施策に国会議員をはじめ、省庁や他市町関係者らの注目を集めた。


 出席したのは、日高川町ほか長野県大町市、滋賀県多賀町、島根県美郷町、群馬県下仁田町の5市町。今回はイノシシやシカ、サルなど鳥獣害対策がテーマで、5市町の首長が次々とアイデアを紹介し、これまでの経過や今後の展望、課題や効果など発言していった。
 

 玉置町長は、4番目に発表。狩猟グループらが捕獲したイノシシやシカの肉を食用として利用するための施設「ジビエ工房紀州」の取り組みについては鳥獣害対策はもちろん、地域資源の活用、狩猟意欲の向上にもつながることを訴え、ジビエのまちとして中山間地域の希望となるよう利用者を対象に食肉処理加工の講習会を開き衛生管理面を徹底していることを強調。獣肉は現在、町内の産品所で販売しているだけだが、将来的には温泉宿泊施設で地元特産料理として利用客に提供するほか、町外のホテルでの需要も視野に入れていることなど将来的な展望を紹介し、需要に見合うだけの獣肉が確保できるかなど課題も説明。広島や京都など全国各地から視察が殺到していることから注目を集めていることも力強くアピールした。環境警備隊は、狩猟メンバーが連日田畑を巡回し、駆除や追い払いなどで農産物を天敵から守る全国的にも珍しい取り組みで、被害が減ったり、サルを見かけなくなったなどの効果で農家の人に喜ばれていることを説明した。こうした斬新な取り組みに出席した関係者らは興味津々で、頭を抱える鳥獣害対策の現状打開へ早速視察の申し入れもあった。
 

 このほか大町市は住民が犬を訓練して追い払うサル被害防止策、下仁田町は牛を放牧し鳥獣を寄せ付けないようにする取り組みなど紹介した。農水省では鳥獣害対策により一層力を入れていくことにしており、今後5市町のアイデアを、他の自治体でも取り組めるよう検討していく。

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