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老人ホームのお年寄りも暑さに悲鳴

2010年8月21日

 異常な暑さといわれることしの夏。 美浜町の老人ホームでは初めて、 入所者の間から 「朝起きた瞬間から部屋が暑い」 という声が上がり、 氷蓄熱式空調システムによる電気料金契約を見直し、 19日夜から冷房稼働時間を延長した。 当初は冬場の寒さ対策のため、 この秋から契約を変更する予定だったが、 若い人に比べて暑さ寒さには強いお年寄りもことしの朝からの暑さには耐えられず、 前倒ししての対応となった。


 和田にある御坊日高老人福祉施設事務組合の養護老人ホームときわ寮には現在、101歳の女性を最高齢に107人(平均年齢82歳)が入所している。エアコンは冷暖房とも割安な夜間電力を利用して夏は氷、冬は温水を熱エネルギーとして蓄え、昼間の冷暖房に利用する「エコアイス」を導入しており、これまで、冷房稼働時間は午前8時から午後10時半までとなっていた。


 一般的にお年寄りは若い人に比べて暑さ、寒さには強いといわれ、暑がりの人も自前の扇風機でしのぐなど、昨年まではこの時間設定でとくに苦情はなかった。しかし、ことしは毎月の入所者と職員の懇談会でも7月、8月と2カ月連続で例年にない「早朝からの部屋の暑さ」を訴える声が上がり、冷房開始時間を早めてほしいという要望があった。これを受け、当初は寒い冬に備えて秋に予定していた電気料金契約変更を前倒しし、19日夜から冷房ONの時間帯を午前5時半から午後8時半までに変更した。


 施設では今夏、熱中症防止対策として、約40人の職員の研修を行い、とくに水分補給については「寝しなに飲んだらおしっこ行きたなる」という人にもできるだけ飲むように勧め、自分で飲めない人への目配りを徹底。各フロア廊下にある冷たいお茶の飲める時間も長くしているほか、食事面では朝昼晩の3食に必ず汁物をつけ、食欲があまりなくても食べやすいあっさりメニューを多くするなど工夫している。


 同組合の高齢者介護施設は和田の養護老人ホームほか、美浜町と日高川町、みなべ町に特別養護が3施設あるが、エコアイスを導入しているのは和田のときわ寮だけ。西川富雄施設長は「部屋のある位置にもよりますが、入所者の皆さんは夜の暑さよりも、朝、目覚めたときからの暑さが厳しいといわれます。契約形態の変更により、電気料金は若干上がるかもしれませんが、経費よりもお年寄りの健康の方が心配。これで少しでも皆さんの暑さがやわらげば」と話している。

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