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恥は捨ててもゴミは捨てるな

2010年8月20日

 近所に住む普段は静かな老夫婦の家も、盆で子や孫が帰ってくると一気ににぎやかになる。子どものはしゃぎ声と笑い声が風に乗って聞こえてくることで、家族が集まる夏休みのよさを実感。他府県ナンバーの車が増えるのも(もしかしたら通過しているだけかもしれないないが)、渋滞で嫌気がさすというよりも街が活気づいているようで、どこかうきうきする。
 ところが盆前のある日、国道42号を走行中のこと。前を走る車の助手席の窓が開き、人の手が伸びたかと思うと次の瞬間、空の菓子袋のようなものが4、5枚風に乗って飛び去った。一瞬の出来事で最初は何が起こったが分からなかったが、いわゆる「ポイ捨て」である。それも堂々と、ためらうことも悪びれることもなく。思わずナンバープレートを見ると、やはりというべきか「他府県ナンバー」。自分の住む町でなければゴミが落ちていようが、どうなろうが関係ないと言われているようで怒りがこみ上げた。車の後をつけて、文句の一つでも言ってやりたい気分だったが、信号に引っかかり遠ざかってしまった。逃げられたような気分とむなしさが残り、そういえば先日煙樹ケ浜の清掃活動の取材をした際も、そんな気分になったことを思い出す。バーベキューや花火を楽しんだと思われる浜辺に、砂まみれの布団が1枚。波に打ち上げられたのではない、たぶんバーベキューをしながら寝ころんでもいいように持ってきたが、帰るときには汚れていて邪魔だったから置いていったのだろう。ため息が出る。
 夏休みの思い出作りにどこかに出掛けた人は多いだろう。大いに結構である。しかしルールは守らなければいけない。「旅の恥はかき捨てても、ゴミは捨てるな」を合言葉に。     (と)

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