印南町の玄素彰人町長は16日、 かねて検討を進めてきた新保育料について、 ほとんどの所得階層で現行の半額以下にし、 県内では最も安くなると発表した。 来年4月から適用。 民設民営による幼保一元化に伴い浮いた予算を充てる格好で、 子育て環境を充実させ若者定住を図る。
保育料は所得などによって8階層に分かれている。 印南で割合が多い第3 (全体の25%) と第4 (同27%) 階層でみると、 現行は3歳未満の長時間保育が順に月額1万7500円と2万7000円、 3歳以上の長時間保育が1万4800円、 2万4300円と日高地方では最も高い水準。 改正後は3歳未満の長時間保育が順に8000円 (現行の45・7%)、 1万3000円 (48・1%)、 3歳以上の長時間保育が6000円 (40・5%)、 1万円 (41・1%) と大幅に減額。 ほかの階層でもほとんどが半額程度まで減額。 県内では第3階層の3歳以上長時間保育で海南市より200円高いだけで、 ほかはすべて最安に設定した。
短時間保育は現在、 無料となっている第1階層 (生活保護世帯) を除き5700円で統一しているが、 大幅に減額した長時間保育とのバランスをとるため段階性に変更。 第3階層で4000円、 第4階層で5000円といずれも減額している上、 これまでなかった給食費も含まれる。 一方、 長時間保育と同じ施設でサービスを受けるようになるため、 価格に差が出過ぎないよう高階層では最高2倍程度増額している。
保育料のほかにも子育て環境充実策として、 18歳未満の子どもが3人以上いる世帯を対象に、 年齢に関係なく第3子以降の保育料を無料にする。
玄素町長は 「保育料削減による町の負担は現在の園児数で計算して約2000万円増額になるが、 幼保一元化、 民設民営化することで人件費、 施設改修費などの浮いた財源で十分対応できる」 と説明。 「印南が最も子育て環境が充実していることをアピールし、 若者定住に向け今後、 雇用創出、 宅地提供も進めていきたい。 また若者が増えればお年寄りを支えるため、 高齢化対策にもつながる」 と話している。
認定こども園は社会福祉法人しょうぶ保育園 (和歌山市吉礼・木村正直理事長) が設置、運営。現在、 基礎工事が進められている。