先日、担当するまちの役場職員からオフィスで出されるコピー用紙のシュレッダーゴミをトイレットペーパーに作り変える機械の話を聞いた。「この機械を買って役場の分、災害時用の備蓄、町民への無料配布、そしてエコのまちとして知名度アップ。どう?」。まちのことを真剣に考えるいいアイデアだと思いながら、職員の記憶と携帯電話を使って話を進めた。
その機械はA4用紙40枚程度の古紙から70~80㍍ほどのトイレットペーパーのロール1個が作れる。1個のロールを作るのにかかる時間は約30分。機械を24時間稼働すると48個のロールができる。「でも、1台900万円ほどするんや。売れたのは1台だけ」。会話が止まった。
母親に聞くと、家で使っているトイレットペーパーは12ロール入りで298円。1ロール当たり約25円。1個のロールの長さを同じと仮定し、他の経費を考えず計算しても1台900万円する機械の元を取るのに36万個つくる必要がある。1日最大48個なので7500日、20年と半年。答えは明らか、「買うほうが安い」。一方、エコのまちとしてマスコミに売り出してもらうために900万円。実際にどこかの市役所が購入したようだが、税金での買い物として高いのか、安いのか。
「そもそも役場って紙を使いすぎじゃないですか」。再び会話が止まる。ムダ遣いをしているようには見えないが、システムを工夫すればもっと紙の使用を減らせるのではないか。思えば役場に限った話ではない。新聞社にしろどこのオフィスでもいえる。このやりとりで一つ確かな答えは出た。紙のムダ遣いは当然ダメ、再利用は普通、もっと紙の使用を減らす工夫も必要だと。 (笑)