第92回全国高校野球選手権和歌山大会で6年連続18回目の優勝を飾った智弁和歌山には、地元5選手がベンチ入り。甲子園出場を果たす。4番の山本定寛君(3年)=河南中出身=は主砲としてチームをけん引、瀬戸佑典君(3年)=松洋中出身=は決勝で得点に絡む2安打を放ち、小笠原知弘君(2年)=由良港中出身=も3度出塁するなど大活躍を見せた。古田恭平君(2年)=上南部中出身=と山本隆大君(2年)=御坊中出身=も夢舞台へ闘志を燃やしている。
27日の決勝。山本定寛君は1塁手で出場。初回に四球を選んで先取点につなげると、3回には右前に安打。相手投手の緩急をつけた投球に、タイミングを外されたものの体が見事に反応。技ありの一打で、持ち味のパワフルな打撃とは違う器用な一面も見せ付けた。通算5試合で17打数4安打。初戦の和歌山東戦で適時打を放ち、準々決勝の箕島戦で2安打したものの、本来の打撃は陰を潜めており、大舞台では豪快な打撃に期待ががかる。「気持ちが焦って引っ張りにかかっていた。ボールの見極めができていない」と反省。甲子園へは「最後の大会で出場できて本当にうれしい。打撃を修正して、4番の仕事をしたい」と気を引き締める。
瀬戸君は6番、3塁手で出場。7回は先頭、8回は1死走者なしの場面から左前に安打を放って得点の足がかりをつくった。ともに「ランナーに絶対に出てやろう」と打席に入り、変化球を仕留めた。通算18打数6安打の活躍。この日はチャンスメークでチームに貢献したが、初戦では適時2塁打を放ち勝負強さも見せつけた。一方、守備では準決勝の市和歌山戦で2失策したことから「自分のプレーに満足していない」とし、甲子園出場に「攻守ともしっかりと練習して挑み、打撃では自分で決めるというよりは後ろにつなぐ打撃を心がけたい」と闘志をみなぎらせる。
小笠原君は8番、遊撃手で今大会初スタメン。7回には1死2塁でチャンスを広げる左前打を放った。「強い打球を打つことだけ」を考えて内角直球を弾き返した。5回と8回には四球を選び出塁、2回にはきっちりと犠打を決めるなどチャンスメークで貢献。持ち味の守備の方では、8回3点差に迫られ、なお1死満塁の場面で、痛烈なライナーをキャッチし、2塁併殺を完成。落ち着いたプレーでチームの大ピンチを救った。大会を通じて無失策。「3年生とは最後の甲子園なので楽しんできたい。守って守ってという感じで守備で貢献したい」と意欲的。
投手の古田君は初戦で登板。直球と変化球のコンビネーションで打たせて取る投球で1回無失点と、安定感のある投球を披露した。「気持ちを前面に出した気迫あふれる投球で優勝に貢献したい」と抱負。山本隆大君は、代打で通算3打数1安打。初戦では右翼線へ適時2塁打を放つなど勝負強い打撃で貢献。「うれしさでいっぱい。初戦のような打撃でチームのために頑張りたい」と語った。