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御坊工業団地に藤本製薬が進出

2010年6月30日

 市と県は29日、 塩屋町北塩屋、 御坊工業団地に医療機関向け医薬品製造会社 「藤本製薬㈱」 =本社・大阪松原市=の工場進出が決まったと発表した。 同団地には4社目。 不況の中も高速アクセスの利便性や自然環境のよさで昨年から相次いで誘致が進み、 全区画の完売まで残りわずかとなった。 地元雇用の場確保や税収アップにありがたい話となっている。

 藤本製薬は便秘治療薬の原料であるマメ科の植物 「センナ」 のエキスを抽出している。 そのエキスは医療用便秘治療薬 「ヨーデルS糖衣錠―80」 に使われている。 近年の日本の食生活の欧米化や急速に進む高齢化の影響で今後も需要の安定、 増加が見込まれている。 これまで原料はインドから輸入していたが、 国内での自社生産に切り替えるため御坊工業団地に和歌山工場を新設することになった。工場の敷地面積は1万9140平方㍍、建築面積は3500平方㍍。投資額は建設、設備導入費合わせて8億円。地元雇用の正社員は10人を予定。操業は来年8月を目指している。工場ではセンナの葉のエキス抽出から粉末状の医薬品原料の生産までを行う。市、県、企業側の進出協定は近く締結するが、特に式典は行わない。
 
 御坊工業団地は平成7年に和歌山精器㈱が進出して以来、後が続かなかったが、昨年恵和㈱が操業、ことし4月には紀州ファスナー工業㈱の進出が決定したばかり。全体面積19万261平方㍍のうち今回の藤本製薬の用地を含めると売却面積は15万6123平方㍍で、全体の82%を占める。未売却用地は3万4138平方㍍で、わずか18%。これまでと同規模の企業ならあと1社程度で完売する。市企画課は「本県内はもともと離職率が低いところ。製薬会社にとっては信頼性や専門知識の必要性などから社員に長く働いてもらいたい考えで、かねて県内で進出場所を探していた。御坊は特に交通、環境面が決め手となったようだ。誘致のセールス活動のおかげもある」と話している。柏木征夫市長は「誠に喜びに絶えないところで、心から感謝したい。企業誘致は地域経済の活性化や雇用機会の創出など極めて大きな意義を持つ。今後とも県と連携を密にしながらトップセールスを含めた企業誘致活動を積極的に展開したい」と話している。

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