連日の雨と蒸し暑さもことしは少し気分が違う。というのも初戦でまさか? の勝利を収めたW杯岡田ジャパンのおかげ。筋金入りのサッカーファンには雨よりうっとうしいだろうと思いながら、おそらく日本中で1000万人以上いるであろう、「にわかファン」の王道の真ん中を歩いているこのごろ。もしデンマークに勝ったとなれば、参院選も吹っ飛ぶ騒ぎになるだろう。
そのW杯熱狂の陰に隠れて、わが栄光の阪神タイガースも頑張っている。交流戦を1つの負け越しで踏ん張り、24日試合前の時点で首位巨人に2・5ゲーム差、貯金は今季最多の8つ。開幕前に赤星がまさかの引退、開幕後はアニキがまさかの戦線離脱...これはもう梅雨入り前に秋風かと思われたが、その誤算を埋めて余りある「うれしい誤算」がマートンとブラゼルの外国人コンビ。
日本のチームで活躍し、いったん帰国したのち、再度のラブコールで来日するというのが最近のはやり。ソフトバンクのペタジーニ、オリックスのセギノールもそうだが、元西武の電車男ブラゼルは一番の成功例であり、赤星にかわるマートンはだれが予想したか、23日の広島戦は5打数4安打、うちタイムリー3本で4打点。打率は3割5分1厘まではね上がり、リーグ打撃成績も中日の和田を抜いて2位、ひそかに首位打者を期待してしまう活躍である。
期待は大きいほど外れたときのショックも大きく、大方の予想を裏切る「うれしい誤算」は気分がいいが、なんといっても大きな期待がその通りの結果となってこそ感激は本物。岡田ジャパンの勝利はもはや誤算ではない。梅雨空も一気に晴れるゴールを。 (静)