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南部川河口のしゅんせつ完了

2010年6月20日

 みなべ町山内地内の南部川河口で、 県が進めていたしゅんせつ工事がこのほど完了。 川の流れを二分し、 30年前まで本流だった北向きにカーブする流れを復活させた。 現在の本流は、 昭和50年代に洪水対策として、 南部大橋下流からまっすぐ海に向かう方向へつくられた流れ。 以来、 元の川には土砂が堆積して湿地になり、 一部で異臭が問題となっていた。 以前の流れを復活したことで異臭が解消されるほか、 山から運ばれる養分によって河口周辺の磯焼け改善も期待されている。

 南部川はもともと、現在の南部大橋下流約50㍍から海岸線に沿って右(北側)へ大きくカーブして流れており、現在の河口から約500㍍北側の千里海岸近くが当時の河口だった。昭和50年代に入って洪水による水害が大きな問題となり、54年、カーブすることなくまっすぐ海につながる新たな流れをつくる工事が完成した。水害対策に効果があった一方、元の川は支流的存在となり、分岐点の部分には少しずつ土砂が堆積。15年ほど前に完全に流れが遮断された。元の河口部分にも土砂が積もり、川はほとんど干上がったが、南部川の小さな支流である桜川が流れ込んでいるため、合流部分だけは湿地状態に。夏場になると異臭がすることもあり、住民から改善を要望する声が上がっていた。
 
 そこで県が総合流域防災工事として昨年11月に着工。幅10㍍、延長670㍍のしゅんせつに取り組み、このほど完了。かつての流れを取り戻した。
 
 住民からは「子どものころは魚やエビをよく捕った。海水と真水が混ざり合う『汽水域』が生まれると、魚などが生息しやすい環境になる。また昔のようになれば」、「復活した河口付近は磯焼けが進んでいるが、流れが戻ることで解消になるかも」など、早くも期待の声が聞かれている。工事費は約1000万円、施工はみなべ町の㈲下村重機(下村正一代表)。

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