財団法人全日本弓道連盟など主催の第57回全日本勤労者弓道選手権大会は11日から13日までの3日間にわたって山口県弓道場で開かれ、日高弓友会所属・錬士5段の石本千夏さん(28)=由良町大引、日高高教諭=らがメンバー入りした和歌山県教職員チームが初優勝を飾った。
同一の官公庁、会社、事業所等に所属するメンバー3人で構成し、全国から79チームが出場。3回目の参加となった和歌山県教職員チームは、石本さんと田辺弓友会所属・教士7段の田中克彦さん(54)=みなべ町、南部小教諭=、同所属・5段の湯川涼子さん(27)=日高川町出身、神島高教諭=の3人で臨んだ。
第1次予選は12射(各自4射)のうち7中以上が通過となり、同チームは7中でぎりぎり突破。第2次予選では12射(同)10中で上位16チームに入り、決勝トーナメントに進出。同じく12射の合計的中数を競う対戦となり、1回戦でCKE―A(栃木)に10―8、2回戦で日本製紙岩国(山口)に9―8、準決勝でイビデン(岐阜)に10―9といずれも接戦をものにした。ダイキ(愛媛)との決勝戦では、的中が続き白熱。ダイキが1本目を外していたため、石本さんが11本目を的中させた時点で勝利が決まったが、最後に射た田中さんも緊張感を途切れさせることなく的中。12本皆中で堂々の初優勝となった。
同一県から2チームしか出られないため、県内予選を勝ち上がってきたチームや、企業がスポンサーとなっているクラブチームなど強豪が多い中での快挙に、3人は喜びいっぱい。5月の全日本大会錬士の部でも優勝していた石本さんは1日目(1次予選)、その結果を過剰に意識しすぎたため思うように体を動かせなかったが、2日目(2次予選と決勝)は気持ちを切り替え、1本も外すことなく大会を終えた。「自分の実力を自分自身に証明したかったし、結果を残すことがこれまでお世話になった人や応援してくれた人への一番の恩返しだと思うので、本当にうれしい。これからも上を目指し、和歌山県という小さな県でも頑張っているということのアピールにつなげたい」と大会を振り返った。田中さんは「的中させることも大事にしていたが、基本に立ち返って引くことができよかったと思う。閉会式の講評で白熱した戦いだったということを聞いたが、最後は無我夢中でした」、湯川さんは「3人の時間が合わず、合同練習もできなかったが、本番で全力を出し切ることができてよかった。支えてくれた方への感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを語っていた。