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県が阿尾の湿地帯を整備へ

2010年6月 3日
写真:14万平方㍍の広さがある阿尾の湿地帯

0603①.jpg 県は、本年度から日高町阿尾地内、通称「不毛」(ふけ)と呼ばれる湿地帯の園地計画に取りかかった。周辺一帯は開発に規制がかかる煙樹海岸県立自然公園第1種地域に指定されており、環境に配慮しながら平成24年度までの3年間かけて遊歩道や野鳥観察小屋などを設置。安全、快適に自然に親しめるエリアとして整備し、有効利用を図っていく。

 湿地帯は特別養護老人ホームひだか博愛園みちしお西にあり、約14万平方㍍の広さ。珍しい野鳥や生物が数多く生息するエリアとして知られているが、近年は手入れをしていなかったため雑草が生い茂ったりゴミの不法投棄が見られ、気軽に立ち入れるようにはなっていなかった。

 町では昨年度、緊急雇用創出事業臨時特例基金を活用して周遊道の草刈り、ゴミ拾いを実施し、地域住民や近隣の子どもたちが安全、快適に自然に親しめる場所としてより一層の有効活用を図りたいと県に要望。周辺一帯はほとんどが町有地だが、県立公園内の開発規制があるため、県事業として本年度から3カ年かけて整備されることになった。

 県担当課によると、初年度に園地実施設計、2年目に余分な草木の伐採・せん定、植栽、地形整備などを行い、最終年度に遊歩道や野鳥観察小屋、駐車場、標識、防護柵、ベンチ、ゴミ不法投棄対策フェンスなどを設置する。遊歩道は県道沿いを除いて湿地を囲うように整備。総延長1・2㌔程度になる見通しで、竹チップ舗装などを取り入れて環境に配慮する。駐車場は普通車5台分のスペースを確保し、標識は案内、誘導のほか自然資源の解説板も取り付ける計画を立てている。総事業費は5000~7000万円の見込み。初年度の実施設計にはすでに取りかかっており、国際航業㈱関西事業本部和歌山営業所(和歌山市)が約860万円で請け負っている。

 県では「園地を整備し、近隣小中学生を含め県民が気軽に自然に親しめるエリアにしたい。県立自然公園内のため、自然環境に負荷がかからないよう専門家や地元の意見を聞いて取り組んでいきたい」と話している。

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